ゆめ基金・星空に出会うレポート


「自然にふれて、夜空を眺めることが自己存在の深い受容であることを宇宙や星の出会いを通じて感じられる体験」台風明けの土曜日、山中湖畔のワークからスタート。

バランスボールを太陽に見立て、地球との距離ってどれくらいだと思う?
星の先生、がめらの質問に真剣に考える人もいるし、なんとなくここかー?
とそれぞれにボールを拠点に自分の考えた場所に立ちます。


誰の位置が地球になるのか、がめらが歩いて測っていきます。



パランスボールに対して地球の大きさは?
このくらいだよ! 広大な宇宙のなかで地球って小さな小石みたい。


地球は太陽系の星のひとつ。星の大きさや距離を知る表をみたことあったけれど、
数字で読んでわかっているように読んでいたけれど、身体を動かしたり、地球の大きさの小石を探したり、
体感から感じて、思考を繋げていくと、自分の頭のなかにイメージがぐーんと広がっていく。
「えーすごーい!」「全然ちがったー! 」リアクションも楽しく、みんなで楽しく学んでいきました。
46億年前、太陽系は回転するガスやチリから生まれ、ニュートンの法則によれば、天体は外から力を加えられないかぎり、その動きを続けるという慣性の法則がある。太陽系の天体が回転しているのは、初期の衝撃のなごり。
「地球が回るはやさってどれくらい?」みんなで歩いてみたりして、実験は楽しい!

FOSベース裏山へ。
夜の星空観察に向けての星見スペースを作りにあがりました。
ススキ野原、黄金の風が吹いていきます。
「気持ちいいねー」「きれいだねー」
言葉がしぜんに湧いてくる。共感すること。分かち合うこと。
自然に生まれていくね。

ただいま、山中湖モンテラックからの富士山。
絶景です。



みんなとカードゲームを楽しんだり、静かに本を読んだり。
空白の時間をそれぞれが自分の時空で過ごしていきます。


未来の宇宙食はゼリー飲料やカプセルなどで栄養素のみを飲むようになるのかな。
鈴木さんの丁寧な手料理の美味しさやオリエンタルな食器に飾られたお料理の美しさ。
食事をしながら、対話を楽しむ豊かな食卓は未来にも残しておきたい人間の食文化だと思う。

夜空を眺めに出かけます。
その前にがめらの星のおはなし。
「さて、星座っていくつあると思う?」「88個の星座、地球の公転によって毎日、少しづつ位置を変えていくため、季節によって見える星座が違うんだよ」星座はギリシャ神話から名付けられたものや、人間の歴史的な発明品を星座として名付けたコンパス座、望遠鏡座などがありましたが、あまりに増えすぎちゃったから、国際天文学連合により、88個になったそうです。」「なるほどー! 」「さて、出かける前に一曲歌いまーす。」宮沢賢治のほしめぐりのうた。宮沢賢治の楽曲でがめらが歌ってくれました。すてきー。


中高生が寝袋を担いでくれました。
真っ暗な闇、ライトの灯りを頼りにドキドキしながら山の小道をあがります。
ぼくらの基地についたら、みんなごろーんと大地に寝転んで、星空観察会のはじまりはじまり。

いちばん明るく輝いて見えるのは木星。太陽系の惑星のなかでいちばん大きいんだよ。
隕石が屋根に落ちてきた人は、うちが壊れて困るけど、博物館が買い取ってくれるから屋根の修理代くらいは出るかもしれないねーとか、がめらの星のお話はロマンから現実界のあれこれも楽しくって、聞いていて飽きなかったね。でも、寝袋にくるまってぐっすりおやすみの小学生たちを起こして下山がしのびなかったね!
流れ星も飛行機も、富士山に登る人のライトも、灯りを見つけると嬉しい。
私たちは光と交信する。
私はここにいるよ。

おはようございます。


早起きさんの湖畔さんぽ。
光の眩しさに溶けちゃいそう。ゆっくり歩いて深呼吸。あー気持ちいい。
富士山を眺めて心身共にリラックスディ。

すてきな朝食を頂いて、緑の湖畔へ。
最後のワークスタート。
「カードに宇宙を旅するわたし」というテーマで絵でもいいし、文でもいいよ。
自由に描いてみよう。
10分間のソロタイム。それぞれにアートな思考の時間。
宇宙や星空を眺めて、出会った世界観がひとりひとりの脳を刺激して思考が深まり広がっている。
不思議だね!
次はがめらに届いた、宇宙人からのお便りにお返事を書いてみよう!
がめらが読んでくれました。
「地球にすんでいるあなたへ
はじめまして。
私は、あなたがすんでいる地球からはるかはるか離れた星にすんでいます。
あなたから見れば、宇宙人ということになります。
私の星からは、地球の姿は見えませんし、みなさんが太陽と呼んでいる星も、小さな小さな星にしか見えません。
私が住んでいる星は、地球に比べると、少し小さいです。地球よりあとに生まれた、まだ若い星です。空気も水もありますが、地球とはちょっと違うかもしれません。
わたしたちは、たぶんみなさんほど五感が発達していません。みなさんは、見たり聴いたり触ったり味わったり匂いをかいだりすることが得意ですよね。わたしたちはあまり得意ではありません。でもそのかわり、相手の心の中を感じとるのは、みなさんより得意かもしれません。みなさんの言葉でいうテレパシーが使えますから。
宇宙船でほかの星に行きたいですが、まだ発明されていません。でも、電波で通信できるようになりました。そうして、あなたがたの地球でも電波で通信しようとしていることがわかりました。
知りたいことがたくさんあります。
地球はどんな星ですか?
あなたはどんなひとですか?
あなたの大切なものはなんですか?
もし会えたらなにをしましょうか?
あなたのお返事を待っています。」

宇宙人さんへ素敵なお返事が綴られていました。
「ぼくは地球に住んでいる〇と言います。ぼくはあなたの住んでいる星にいってみたいです。」
「わたしの暮らす地球は緑の美しい星です。」
「あなたたちの星はどんな環境で、どんな生き物がいますか」
「電波が届き、連絡をとれるなんてステキです。ここ地球はとても便利になり、
地球の裏側の人とも連絡がとれるようになった分、本当の想いを届けるのがムズカシクなりました。」
「あなたが地球のことを知りたいと書いていましたが、ぼくも全く同じです。あなたと会えることができるなら、
地球の中の日本という国を知らせてあげたいし、あなたの国を知りたいです。自分がたいせつにしているのは「命」です。自分だけではありません。人間や動物や地球に住む全ての生き物の命が大切だと思っています。いつか会いたいですね」
「地球には素晴らしいものがたくさんあります。例えば、海、山、自然もあるし、すてきな考えを持った人もたくさんいます。私は自然が大好きであなたがいったように、目でみたり、聞いたり、ふれたりして自然を味わっています。あなたたちの使えるテレパシーって素敵だなって思う。心が通じ合うのって素敵だなって思います。」
「地球に住んでいる〇です。
手紙をありがとう。どのくらい文明が発達しているのか知りたいです。会ってみよう。」
「私たち地球人はあなたのように相手の心を想像する力が弱いです。なのであなた方より、争い事が多いと思います。でも、この地球という星にはたくさんの生命があり、それぞが密接に関わっている豊かな星です。あなたの星はどうですか。よかったら教えてください。これからもよろしくお願いします。」

いちぶのお返事を抜粋して載せさせてもらいました。
宇宙は果てしない広がりがあるけれど、実は私たち人間の脳も思考も心もまた同じ広がりをもって、
この地球のいまに存在しているんだよ。
2日間に流れていた時にみんなで起こしていった創造的な時間と、
モンテラックの心地よい空間やおいしい食事、
夜空に瞬いていた星たちや流れていった一瞬星たちとの遭遇に、
なんとも豊かな時の余韻に浸っています。
とってもいい時間になりました。
すべての出会いに感謝。
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