おおいた山郷、秘境より


羽田空港から大分へ。
大分空港からはレンタカーで車を走らせ3時間。九州の大陸的な時間が流れる山郷へ。ようこそお越しくださいました。

観光という名に収まることのない自然。
山のどこからなのか、脈々と湧いている水たちの営み。
岩と水の見事な調和がここには在ります。

その昔、山師と呼ばれる人々も歩いた道でしょう。
藤河内渓谷は宮崎と大分の県境でもあり、尾根や谷を行き交う道に人の名が使われています。道がまだ無かった時代、森や山々の地形から道を開いた人の足跡を私たちはいまも歩いています。

春先の冷たい沢の水。
流れくる水の勢い向かって歩きます。
自然はけして怖い存在ではないのだけれど、水の流れの強さに身体が引いてしまうと、急に怖くなって、どう行動していいのか分からなくなることがあります。
(考えないで、自分の身体感覚を信じてごらん。自分の身体は自分が思っている以上に、自然へ適した反応をしていくものだから。)自然から教えてもらうこと。いのちが反応している時間。誰のものでもない、わたし自身の体感を伴う体験を親と子で行う。記憶に近い、心身に刻まれている深い思い出になるかしら。



母も大冒険中。

清らかな沢の響き、
全身で聴きながらいこう!

岩と沢とに向き合う。
ぎゅっと濃い時間。

一晩のテント泊。
夜が降りてきて、テントをすっぽりと包んでいます。
自然にふれた時間と空間をお土産に東京へ。
もしも、いのちがここに戻りたがったら、いつでもお越しください。
山奥から水が湧き続ける秘境にて、自然と共にお待ちています。
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