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いま、生きている実感

雪の北八ヶ岳を楽しみにしている人たちが集まりました。
今年はユースを対象。中学3年生、受験を終えて参加。飛行機に乗って福岡から、千葉、東京とFOSで幼い頃から自然に親しみ遊んできた子が自然に還ってきたようで、うれしい再会。
  

  

今年は大学の入学式に重なり、昨年の100Lの黄色ザックの担ぎ手が更新!
憧れの100L担げるようになっている自分が新鮮!




(雪は本当にあるんだろうか?)
と、誰しもが思っておりましたが、沢沿いの小道を登ると、世界は雪景色。
アイゼンをつけて、凍る道をしっかりと歩いて登っていきます。
  


  

ワレラのベース地に到着! 早速テント設営。
コロナ禍のテント泊。保護者の方々への承認を頂き、コース準備を進めてきました。
   

  

おひさまが西に沈む前にテントを立てよう。
日が暮れると寒さはマイナスになります。
みんな気持ちよく、いいチームワークで働いていきます。
   


    

  

キッチンも雪で作ります。
テーブルとイス、人数に合わせてデザイン!
新雪ではないので、作る時に丁寧な作業を求められるけれど、
想像がカタチになっていくって楽しい。夢中になって制作中。
アートな時間です。
  

  

交代で雪融けの沢へ。
浄水器で飲み水を作ります。今年は雪融けが早く、沢が流れています。
水の清らかな流れに心が洗われていくよう。
手の感覚がなくなるくらいに水が冷たい。

   

  

月が上がる前の夜空。
星が瞬いています。
  

朝はすべてが凍っています。
夜、スキーウェアーを着て寝袋に入ります。冬用の寝袋ではありますが、寒さが厳しくぐっすり眠るというよりは、寝たり起きたりを繰り返します。

   
夜明けが訪れたことを身体で感じ、太陽が上がり、光が森や山々に光が注がれていく明るさとあたたかさに身体がほっと解放されていく感じ、、。
雪山の経験は厳しいけれど、自然の営みは微細なバランスと美しい調和的な働き。私たちは、そこにそっと二晩、身を置かせてもらってもらうニンゲンという生きもの。
  


起床時間を決めずとも、目が覚めてしまった人からキッチンテントへ。
コチコチに凍った登山靴を履く。泣きたくなる冷たさ、ここは仕方ない!と、
決心して履くしかない。冬山は自分で決めて行動する主体性を強く求められる。
   

  
山へトレッキングへ。
雪融けの沢沿いに遡ります。
途中、沢を渡るのですが、どぼーん要注意!
   

 
  

マサの地形読みにより、道なき道から蓼科山を望む絶景ポイントに到着!
遥か南アルプスを眺めて、広大な山々の景色を望みます。
「やっほー!」と呼びかける。谷間に声が響くと、なんだか感動しちゃうね。
   

  
下山前の記念写真。
ここまで登ってこられてよかったー!
   

  

  

沢の音、なんて心地よいリズムで流れていることだろう。
  


       

  
ただいまー! ワレラのベース♪

 

  

なにやら制作スタート♡
   

  

  

  
靴が濡れて、キッチンテントで足を暖めているKクンがモチーフになり、
イグルーの看板が造られた模様。かわゆい! そして似ておる♡おやすみくまちゃんだわー。
   

 

  

イグルーの中にいるKくん撮影♡
  

  

西におひさまが沈みました。
さむーい夜が降りてきます。「わー夜がきちゃうー!!!」「寒くなる―!」「もう少し遊びたーい!」子どもの心で願っても、人間の力ではあらがうことができない絶対的な自然の営みが在る。北八に入ると私たちは限られた時間しか、ここにいられなくて、そのかけがえのない時間を大切に感じ、有意義に過ごしたいと心から思うんだよね。
   

  

マサの星観。
  

  

澄み渡る夜空と冷たい空気。
自分を包む外気温の冷たさを肌で感じ、自分の身体の内部は熱を発して一生懸命に温めてくれている。いま、生きている実感が湧いてくる。
私たちの地球(ほし)は、星と同じ美しさで在るんだって思えるのは、北八ヶ岳の美しい自然と頼もしい仲間との楽しい思い出。
 

最後の夜も冷えました。
さて、朝は撤収です! 起きたらリックに寝袋を積めます。
ザックが凍っている為、解凍後に入れるべし。
FOSの雪山はアライテントにお世話になっています。
登山靴、アイゼン、スノーシュー、自分のいのちを守ってくれる装備たち。
大切に扱っていこう。
  

  

  

ホンキで雪合戦! 最終戦。
中学野球部の速球! ソフトで優しい玉が飛んできたり、1対1の一球の交流がたまらなく楽しいらしい。作戦を立て、山を駆け回り、真剣勝負のぎゅっと濃い時間。いのちの力が躍動していくような感覚。
  

  
下山しまーす♡
晴天の3日間。北八ヶ岳10年目にしてサイコーの天気に恵まれました。


   

今年の北八モノガタリはこれにて終了。
コロナ禍でもあり、ユースを対象に行いました。
テント泊については保護者の方と相談し、承認の上に進めてきました。
4日間、自らの体調を意識し、健康に過ごすことを大切に生活しました。
コロナ禍をどう生きていくのか。地球に暮らす民、ひとりひとりに求められています。食事の時やなにげない時のなかで、大人も子どもも社会、教育、世界や自然、学校や部活、友達や自分について。素直に語り、対話を深めていきました。
キャンプという場で心身をリフレッシュし、自らの知を仲間と共に探求していく充実したコースになりました。
   

ユースたち、街に戻り、解凍されていく自分にぼっーとしていることでしょう。
しばし余韻を味わい、新しい季節、新しい学びのステージを楽しんていこう!
北八ヶ岳の自然と仲間に感謝。
ありがとうございました。


  1. 小澤幸重

     岩崎ワカナの祖父です。いつもまゆこさんにお世話になって参加させていただいております。この度は年上の方と一緒にに参加できてとても喜んでいます。有難うございました。
     写真を拝見して5月の連休のような様子に驚いています。それでも雪の上で設営している姿に感動しております。我々の時代はやっとエアーマットが出た時でまだまだ俵を背負って雪山に挑み、キスリングや靴などと一緒に寝て寒さと凍ることに対処していたことを思い出しました。そうそう、先日、お隣の荷物整理で輪かんじきをいただきました。ワカナが興味を示さなかったのは残念!
     重いザック、朝起きると凍てついたザックや登山靴、アイゼンも付けたのですね、よい経験を有難うございました。沢水が美味しそうですね。星空にはオリオンが望めて静かな夜も味わったのですね。
     いよいよ中学で色々忙しくなりそうですが、今後もできるだけ参加して良い仲間との経験を積んでもらいたい所存です。よろしくお願い申し上げます。

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