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大学自然活動実習・生きる力の探究

 
山中湖ベースに大学生の自然活動実習4泊5日間はじまりまーす♩


雨に備えてColemanタープを張りました。タープを4枚繋ぎ合わせています。
マサのタープ制作はリチャード・バックミンスター・フラーみたい。
フラーが唱えたのは人類と地球との調和ですが、
FOSマサは自然のなかで人が快適にキャンプ生活するため、
タープという布を使い、最小で最大の居住空間を自然と調和的にデザインしています。

 
タープを中心にソロテント。好きな場所に気の合う人と隣組。


焚き火の準備を着々と、、。

 
夜は静かに降りてくる。
タープの下で楽しくキャンプクッキング。
日頃はオリジン弁当を食べている男性諸君。料理に気合が入っています。
同じ材料なのに、違う料理になっていて、どの班も自慢の味! を楽しんでいました。
料理は自律と主体性。「何を使う? 何を作る?」コミュニケーションを取りながら、共に作るご飯。
美味しい! という共感はチーム力を育んでニコニコの食卓!


朝ごはんはサンドイッチを作る班もあれば、フレンチトースト班も♡ハチミツたっぷりの幸せ♪


キャンプ2日目は源流へ。
清らかな水の生まれる処。カニを探したり、水にふれて、
「なんかオレたち、清められてない? 」「うんうん」
森と沢、木陰は涼しく、帰り道のアスファルト歩きは暑くて焦げそうな体にぐったり、、。
自然環境の違いを心身で感じる体験になりました。キャンプ場に帰ったら、湖にどぼーん!
眠っていた野生的な身体知が目覚めていきます。

 
夜はシンプルに吉田のうどん。
旨みが身体に沁みます。日本のだし文化って素晴らしい!


焚き火を囲んでキャンプファイヤー。アメリカンインディアンの寸劇的な歌をみんなで歌いました。
詩の朗読はキャンプのスタンツでできるとっても簡単なんだけれど、成り切る演技力が要。
教員になった時、もしも一芸することになったら、ぜひ心に響く詩の朗読を!


撤収の朝、午前中はSUP体験もあり、朝6時半にセルフビュッフェ朝食。
5時半からスタッフキッチンで作業開始していたら、早起きの学生たちが手伝ってくれました。
日頃、飲食店でバイトをしている学生さんもいて、手際の良さとオシャレに並べるセンスも抜群!
コーヒーに頭上の樹木が映っているよ! 水は環境を映す。私たちの体内も水だから、自分の在りたい環境設定って大事!
キャンプには生きる智慧が隠れている。


キャンプ撤収! 森のステージを終えて、富士吉田にベースを移します!
ひとりづつ、キャンプの感想をシェアしました。
「源流部の水の清らかさが印象に残っています。」「みんなと料理作りが楽しかった」「一人でソロテント快適でした」
「日頃、部活で時間に追われて生活しているけれど、自然の中で過ごすっていいなって思った」
素直な感想に共感が生まれて、自己受容と他者理解の生まれるふりかえりになりました。

 
富士山世界遺産センターへ。
富士山の自然や文化遺産の学習ができる施設。展示や動画などで富士山学習!


個人的にこの富士講を紹介しているフィギュアが好き。
生き生きとした表情から、富士山に挑む、いにしえの人々の想いが伝わってくるようです。

 
富士吉田青少年センター赤い屋根に1泊。夜は学生たちの研究発表会もあり、富士山の観光ビジネスや歴史的な美術について、地震学など、学生の視点で問題定義も楽しく、文化遺産としての富士山を学ぶ機会になりました。
翌朝は自らも富士講として、富士山探究研究している加藤さんのレクチャー。最後は登山家MASAとの対話になりました。
「学ぶことは生きること。幾つになっても、自分の好奇心や探究心を輝かせて学びに生きる。私は多分、あなたたちのおばあちゃんよりも年は上だと思うわよ。」と笑顔で語る加藤さんのキラキラの感性と知性にふれて、学生も刺激を頂いたことでしょう。
地域の賢者が学生の学び場にライブ登場!
富士講の新しい伝承的な場面でもあり、(人はなぜ富士山に惹かれて登ってきたのか?)ひとりの女性の人生に富士講あり!
加藤さん、ありがとうございました。

 
富士吉田浅間神社へ。
富士山文化遺産について、加藤さんから様々な視点でお話をいただきました。
学生たちも自然体で加藤さんのリズムで歩き、お話を聞き、実りのある学習活動になりました。

 
最後に富士山の素朴な社にご挨拶。
さぁ、これから富士山に上がりまーす!


スバルラインから佐藤小屋へ。
不安定な天候でしたが雨が上がり、雲のなかを歩いていきます。

 
標高2230mの佐藤小屋に到着。
山小屋のご主人の佇まいのかっこよさ! 女将さんの鋭いトークと人柄のあたたかさ。
富士山登山を代々守ってきた人から伝わる日本人らしさ。懐かしくあたたかい人情溢れる山小屋。
居心地が良いってこういうこと?! 自然・人・自分を感じる最終ステージに入りましたー。

 
朝4時起きです。
夜明けに向かって歩きます。

 
東雲の合間から太陽が上がってきました。
山中湖に雲の橋がかかっています。
美しい朝、おはようございます。

 

 
虹が出ているよー!
人智を超えた神秘は、常にどこかで営みや働きとして自然に起きているのだけれど、そこに(感動)できる心持ちがあるか否か。
「すごくない?! 」と感動している学生たち。実習最終日、ご来光と虹に心から感謝!


最後は3合目までソロ歩きをしました。森を感じて歩く。心に留まった写真を撮ろう。
それぞれに静かに自然と森に出会う。静寂と共にある安らぎを感じて5日間の実習の幕を閉じました。

 
自然・富士山の豊かな世界へ歩んだ5日間。
日常とは違う時間軸と自然環境で心身を動かし過ごしていくなかで、
気づきや発見があったことでしょう。
学生たちと最後のふりかえりは分かち合いと共感の響く場になりました。
富士山を舞台に実習の構想から3回目の実施。
学生と双方向のやりとりも気持ちよく、学生の主体と創造が生まれる実習になりました。

※FOSではこれまで森の幼稚園の山登りや親子登山、中学校・高校の林間学校、野外活動の授業などを受託しています。
フィールドは富士山、双子山、筑波山など、学校のニーズに合わせてコースを組んでいます。
生徒たちの好奇心がひらかれてワクワクする心弾む自然体験を提供しています。
担当の先生と山に下見に入ったり、共に場を創ることを大切に進めていきます。
お問合せください。

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