2013メッセージ

山藤 賢

2017福島こども富士山プロジェクトを終えて

医療法人社団昭和育英会理事長
昭和医療技術専門学校学校長
山藤 賢

今年も、福島こども富士山プロジェクトは、「最高の場」になりました。あらためまして、毎年協賛いただいております、株)アークパル、株)アファクトリーさんに深く感謝いたします。ありがとうございました。そして野外学校FOSなしには、このプロジェクトはその中身を伴いません。まささん、ゆうみさん、FOSスタッフの皆さん、今年もご苦労様でした。

2011年東日本大震災以降、様々な企業の保養のプロジェクトは年々その数を減らしてまいりました。
では、なぜ本法人ではこの企画の全面支援を続けているのか、私も含めた法人スタッフは毎年参加しているのか。それは、このプロジェクトの意味が毎年変化しているからであります。プロジェクトの意味が、毎年生き物のようにその形態を変えていっています。私は、いつも、最後に焚火を囲んで参加者にメッセージを送っています。それまでは仲間と繋がりを強く感じられ、参加してよかった、素敵な場だったというコメントでした。しかしここ2年ほどは、もちろん、変わらず繋がりは感じつつですが、参加者に強さを求めています。ここにこれて良かったということを、その体験だけで終わらせず、またいつの日か、誰かを連れてこれるようになり、そして連れてきてもらって良かったと言われるような、そういう次に繋げられるような強さと優しさをもった大人になって欲しいと伝えています。それは、参加した彼ら、彼女らの中に、その可能性を感じているからであります。自分の意志で来たいと思った子もいれば、親や友人、知り合いなどから誘われてという子もいることでしょう。しかし、それでもここに来ようと決めて行動したのは他ならぬ自分自身であります。当日やっぱり行くのやめたーと来なければ、それは出会えなかったという経験になってしまいます。皆さんは参加した。それだけで本当に素晴らしいことです。その決断する力を持った皆さんは、これから生きていく中で、必ず、素晴らしい『自分の道』を歩んでいくことでしょう。だからこその、『強さ』のメッセージであります。

私は自分の仕事を「可能性を見出す仕事」と理解しています。本法人における教育も医療も同様です。私共の学校に来なければ、国家試験にも受からず、医療人としての道を歩めなかった学生もいるかもしれません。それは、可能性を見出すことによって、実現化するわけです。今年も福島こども富士山プロジェクトで、たくさんの未来への可能性に出会うことがきました。だから、とても楽しく、そして嬉しかった。だから…、勇気を持って参加してくれた皆さん、本当にありがとうございました。勇気を持って送り出してくださった保護者の皆様、本当にありがとうございました。

最後に、本法人スタッフ、ボランティアの学生も含めました、全ての参加者、関係者に深く感謝いたします。皆さんと一緒だったからこその最高の場。またいつかどこかで、ご一緒しましょう!(^^)

戸高 雅史

「福島こども富士山プロジェクト2017」を終えて

野外学校FOS
主宰
戸高 雅史

福島・東北の中高生との富士山でのプロジェクト。
2011年から今年で7回目を迎えました。
2013年よりこの場を共催し、ご支援いただいております医療法人社団昭和育英会・昭和医療技術専門学校様及び同会理事長の山藤さまに深く感謝申し上げます。 また、ご協力を賜りました株式会社アークパル様、A FACTORY inc.様、コールマン ジャパン(株)様、(株)創健社様にもこころよりお礼申し上げます。

今回は、これまでのつながりだけでなく、 HPでの公募や福島の保養情報提供サイトを通しても募集をさせていただき、 富士山の世界での自然、仲間、自分とのふれあいを通して参加者のみなさんが希望とエネルギーに満たされ、 自らの未来へ向かう機会となることを願ってひらく場であることをお伝えさせていただきました。

保養から一歩、その先へ…。
保護者の方も含めた福島・東北の子どもたち、昭和医療技術専門学校・昭和育英会の学生や教職員のみなさん、そしてFOSの仲間。
ひとりひとりの「生きること」への真摯な思いが、富士山の自然のなかで、自然とひと、ひととひとの共振を生み、深く豊かな場となっていったように感じます。

「何があろうとも、いのちはいまという瞬間に存在をうたう。」
東日本大震災から6年を経過しても、それは震災の当事者である方々だけでなく、私たちひとりひとりにとって大切なテーマであると信じます。 ひとりひとりの「いま」が希望とよろこびに満たされることを願って…。

福島子ども富士山プロジェクト2017を支えていただきましたすべてのみなさまへ深く感謝いたします。

「ありがとうございました。」

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