2013メッセージ

山藤 賢

「福島こども富士山プロジェクト2016」に想いをよせて

医療法人社団昭和育英会理事長
昭和医療技術専門学校学校長
山藤 賢(さんちゃん)

東日本大震災以降、毎年秋に開催しているこのプロジェクトに本法人が関わって4年目となりました。
毎年思うことですが、そこで見る光景、体験すること、感じること、想うこと…、その全てが毎回違います。
今年は、「つながり」と「そこに訪れる奇跡の一瞬」に想いを馳せました。

もちろん、このキャンプはまささん(FOS)と私との「つながり」から始まったものです。そして人の「つながり」から福島の子供たち、FOSスタッフ、ボランティアの本校学生たち、本法人職員達たちとつながり、この場に皆が集いました。
キャンプ地を訪れた私たちが最初に目にするのは、まささん入魂のいつものFOSの宇宙船タープ。そのタープは木を通して、その場の大地と、そして空間とつながりを持ち、タープの真ん中で1本の枝とつながった種火は、大きな焚き火へとつながり、その煙とつながったまささんの全身とジャンベから、音が紡ぎ出されました。その共振は、空間に確かなゆがみを生みだし、大地と体、そして心を震わせます。いつもの始まりだけど、同じではない、毎回いつもとは違う始まり。そして同じ一瞬は二度とない、物語のはじまり。

物語の様子は、言葉ではなく、まず報告レポートの写真を見てもらえたらと思います。
そこには、言葉ではない、「訪れた奇跡」の瞬間がたくさん垣間見れると思います。もちろん、その「体感」はいた人間にしかわからないものはありますが、その振動は感じることができると思います。今年も格別の素敵な物語でした。
初日、夕暮れに染まる金色のススキ。雲海に消えていく真っ赤な太陽。そら一面の雲がピンク色になるとともに、深緑の樹海は色を失っていきます。青空にクッキリと存在を示していた富士山は、まさに紅富士となり、皆から歓声があがりました。帰りの下山は真っ暗に。たくさんの色につながりを感じた「たそがれ時」。
夜のスライドセッション、偉大な先人、冒険の物語、その後の焚き火を囲んでの振り返りは、全て皆の心に一生残る、引き継がれた物語。 深夜、満天の星空の下での、全員での富士登山。白む空。生き物のような雲海。龍の中からのご来光。わきあがるエネルギー、いのちの温度。
そこにいる誰もが感じた、「いまここにいる自分」を“正しい”と感じた瞬間。
このような体験を経て、人は、本当の自分を知り、自分を信じ、生きていく力を得るのではないか、そこに、本当に一つの解があったように思えました。

最後の振り返り、シェアで、いつものように私は話しました。
「皆さんカッコイイ大人を目指しませんか。僕は目指しています。カッコイイ大人は、強いんです。その強さは自立している強さです。誰かに頼りっぱなしではないんです。そしてそういう大人は自分を律することができます。自律です。だから、優しいんです。強くて、優しい、本当のカッコイイ大人を目指してほしいです。そして、いつか、誰かに連れてきてもらって楽しいのではなく、だれかを連れてこれて、誰かに来れてよかったと言ってもらえるような人間になる。それは、次につなぐということです。そんな大人を増やすために、そんな社会であるといいなと思っているから、そのために、僕はこのキャンプをしています。」

そして、今年特に感じたこと。この場所にいる大人は、皆、温かいんです。ウチの学校の学生も教員も、そして参加したウチの法人の職員も、みんな温かくて、素晴らしい感性を持った、誰にでも自慢できる最高の仲間たちでした。それを今年は強く感じました。本当に誇りに思いました。みんなありがとうね!

今年も、最後に思いました。
「このキャンプやってよかったな」
お世話になった、まささん、ゆうみさん、FOS、参加してくれた全ての方、そして奇跡の瞬間を与え続けてくれた、大きな自然に感謝いたします。
今年も大きくありがとう!

戸高 雅史

「福島こども富士山プロジェクト2016」を終えて

野外学校FOS
主宰
戸高 雅史

福島・東北の子どもたちとの富士山でのプロジェクト。2011年秋から今年で6回目を迎えました。
2013年よりこの場を共催し、ご支援いただいております医療法人社団昭和育英会・昭和医療技術専門学校様及び同会理事長の山藤さまに深く感謝申し上げます。 また、ご協力を賜りました株式会社アークパル様A FACTORY inc.様、キャンプ装備をサポートいただきましたコールマン ジャパン(株)様、食料品のご提供をいただきました(株)創健社様にもこころよりお礼申し上げます。

昭和医療技術専門学校・昭和育英会様との共催として4回目を迎えた今回は、同校の学生や同校及び同会の職員のみなさんも、個人として積極的にこの場にご参加くださいました。
それゆえ、地域や年齢の違いを超えて、ひとりひとりの「いのち」と向き合う真摯な思いが、自然とひと、ひととひととの共振を深め、かけがえのない場となっていったように感じます。

「何があろうとも、いのちはいまという瞬間に存在をうたう。」

東日本大震災から5年を経過しても、それは震災の当事者である方々だけでなく、いま、ここに生きる私たちひとりひとりにとって大切なテーマであると信じます。
ひとりひとりの「いま」が希望とよろこびに満たされることを願って…。
福島子ども富士山プロジェクト2016、素晴らしい二日間となりました。
この場を支えていただきましたすべてのみなさまへ深く感謝いたします。

「ありがとうございました。」

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