FOS×WMAj救急法レポート
山中湖情報創造館にて開催しましたWMAJ救急法。
20時間2日間、自然災害・野外活動中のケガのもしもに備え、知識と実践の講習を傷病者と救助者と双方を体験しながら、経験的に学んでいきました。
傷病者に負担のなか状態で待機させる姿勢を実習。
倒れている傷病者、リーダーは救助者となる人を集め、どのように救助にあたるのか?シュミレーションをして学んでいきます。
実践の後は、WILDERNESS FIRST AID GUIDEを使い、復習していきました。
救急法を覚えることではなく、常に考えること!
スタッフと参加したみなさんで記念撮影! チームワークの心地よさを感じる仲間になりました。2日間ありがとうございました。
最後にWMAJの救急法まとめ。
ウィルダネス(荒野)は、場所ではなく「状況」。
・医療機関での処置を受けるまでに時間を要する
・過酷な自然環境
・限られた携行資材
そのときに私たちがしなければならないのは、
人体の構造に基づいた判断と、
環境が人体に与える影響を考慮した処置をするための
「クリティカルシンキング」(分析的思考)。
判断の根拠となるのは、「酸素化」という視点。
血液の酸素化→細胞の酸素化の過程を邪魔するものは、
生命に関わる大きな問題となる。
酸素化を維持する重要器管系は3つ。
呼吸器系(気道、呼吸)
循環器系(脈、大出血)
神経系(意識レベル、脊椎)
各10秒、合計60秒で行う傷病者評価システム。
順番は問わない。
文字で書くと難しそうに見えますが、
実際にやってみると、とてもシンプル。
そして、その判断を元に想定外を想定内へ変えて行動に移す。
本気で考えれば、取るべき行動が見えてくるのは、
なにもファーストエイドに限ったことではありません。
「クリティカルシンキング」は、仕事にも家事にも応用できます。
野外活動中に、傷病者がでないように行動することが大前提。もしもの時に役に立てる救急法、忘れないように、考えることを怠らずに暮らしていきたいと思います。
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