FOS春休み北八ヶ岳スノーキャンプ・レポート
「ほんとうに雪ってあるんでしょうか?」朝、出発時も、信じられないような春日和のスタート! 毎年、楽しみにしているスノーキャンプ。ここ2年は春の大雪に山中湖付近のキャンプに変更。今年は3年ぶりの北八キャンプ。初めての子どももリピーターもワクワク♬
登山口から少し歩くと雪道。凍っている登山道は滑ります。歩きにくいのですが、スノーシューの歯を立てて滑らないようにゆっくりと登っていきます。
雪斜面まで登ってきました。ほっーと一息。冷たいお水が身体に染み入るよう。お菓子交換タイムは元気がでます。「5分後に出発しまーす」主宰マサの掛け声でみんな準備しまーす。
肩にかかる荷物の重さ。耐えるってこういうことかなって、じっーと身体に重さを感じながら歩きます。沈黙の時間。山登りのキツイところですが、終えてみると充実感の高い経験になります。
ワレラのベース地に到着!
ジュニアテント設営中。強風にテントが飛ばされて、ポールが一本折れました。リペアして張り直し!
しっかりテントを固定しなくっちゃテントって飛ばされちゃうんだー!!!と、ポールが折れてマジで学習。子どもたち真剣に仕事しております。
キッチンテントの設営に全力投球中。こちらも強風でポールの固定位置からずれてしまいテントを突き破るアクシデント! なんとかスキーグローブをあてて修復。知恵と工夫でリペアーしながらピンチをしのぐ。
テーブルとイスを作成中。
風が入らないように雪ブロックを切り出して壁制作中。流れ作業で効率をはかる。
ほっーと一息、ついているご様子。キッチンテントの中に入ってみましょう。
みなさん、ちょっと放心状態ですな。現場のみなさん、おつかれさまです!
陽が沈むと寒ーいです!
今年はまだ雪融け水はでておらず、雪を溶かして水を作ります。
水作りが大切な仕事になります。自然の生き物たちと同じ生きものとして、この場所で3日間過ごさせてもらいます。
夜は静かに降りてきます。
FOSの冬山はいつもアライテントにお世話になります。テントの布1枚であたたかな空間。厳しい寒さからいのちを守る頼もしいテントです。
テント内は快適! テント内にもう1枚インナーテントを張ってます。カードゲーム大会に夢中! UNO、トランプ、ボードゲームタイプのカードゲームがFOSでは人気です。思考力や対話力を求められるゲームで意見交換をして参加できるのが楽しい!
マイナス対応のコールマンの冬用寝袋を使用。頭まですっぽり入り、雨具やスキーウェアーを着たまま寝ますよー。寝言等イロイロありましたね。笑
ユースはキッチンでひと遊びしてから寝まーす。寒いけど、早く寝てしまうのももったいない気分。
おはようございます。「一晩中、強風でテントが飛ばされるんじゃないかって、怖かったわっ」とスタッフまゆ子ちゃん。ドキドキする体験は大人にとっても新鮮な自己体験。
朝食前にキッチン修復作業中。雪は自由自在にデザインも制作もできて超たのしい!
朝はお餅でお雑煮&ぜんざい。醤油派&小豆派? あったまるわー。
朝から深々と冷えてます。こちらのペアはそりルート造りに夢中。
桜満開の福岡から参加のZくん、こんなに雪遊びって生まれて初めての雪キャンプ。幼いころから福岡の自主保育森んこや森のブランコと外遊びに育ってきた経験があり、臆することなく楽しんでいきます。
子どもが自然に触れて育つことを願う人たちのつながりで、FOSに縁のある子どもたちが自然と集まって場が生まれています。
「マサー!ちょっと滑ってみてー」Kちゃんの高い声が山に響いています。
新雪に包まれて全存在を全受容の大自然、子どものすべてがぐっと育つ時間。
「午後から晴れるよ」マサの天気予報は外れたことないよね。
滑り台作りの途中でしたけれど、ショートトレックに上がろうってことになり、スノーシューをつけて雪山へ。沢沿いに歩いて、途中からマサの地形ナビでのツアーへ。
A「ここってどこ?」B「山でしょっ。」C「そりゃーそうだけどさー」マサ「蓼科山が正面にありますねー。遠く向こうの山は横岳ですねー」って特に登山地図に示されている箇所ではないのがいいんだよねー♡
藪漕ぎっていうか、森林限界の低木の間をくぐりながら、谷筋にでて、広い森斜面にでましたー。「ここどこー?」「雪広場だね」地形を身体で知るべし。
気持ちいい雪野原でひとやすみ。雪の大地にごろーん。身体も心もゆるみます。
ただいまー。ワレラのベース♬
お茶のじかん ミルクティー・ココア・コーヒーとお好きなお茶を♡
少し歩いてベース地を眺める。山々とテントの光景、すてきだなーって思うの。
雪合戦は真剣勝負です。
戦わず、テルマエ・ロマエの建設に夢中となっている王子がおりまする。
古代ローマ遺跡的なちょっと崩れている風な足湯建築アートだわ♡自分のアート感を全開に全力で制作活動っていい時間だよねー。
雲に隠れていた太陽が現れたら、超あったかいっ♡自然からのしぜんな気づきと発見があります。
さて、そろそろ夕飯にしましょう。冷凍ほうれん草になってます。
パスタ&牛丼&親子丼&中華丼のレトルト丼。なんでもおいしく感じます。
小さなランタンの灯り。ひとりだったら寂しすぎるけど、みんなとだから、こんなに楽しむことができる。自分が主体でないと寒すぎて辛すぎますけれど、寒さや厳しさを笑いに替える! あたたかくなるユーモアのセンスが常に育つ場。
満天の星空が広がっています。
寝袋に入ったら即沈。「おいら、もう起きていられない、おやすみ」「おやすみー」
最終日の朝、おはよーう。昨晩も超寒かったわー。
朝ごはんは菓子パン&スープウィンナー。あまいってサイコー!
撤収でーす! みんなよく働きますっ!
雪からペグを掘り起こすのが大変なので、昨日の日中の雪のゆるむ時間帯に、撤収作業を見越した作業をしています。雪キャンプは天候と気温、活動を自然の状態に合わせて考えて行動していきます。主宰マサの経験値が高いことが大きいのですが、子どもたちも肌で自分の置かれている状況が実感できるので、素直に行動していきます。すべてに腑に落ちる。すべてが自分の糧になる経験。
最後は雪合戦! 山を走り回ってます。
なんと! もぐらくん
慌てて笹林に向かっていきました。ぼくらも君とおんな生きものなんだよーって。ここに間借りさせてもらって起こしちゃったかも。ごめんねー。
下山します。3日間ありがとーう。北八の自然に感謝!
雪竪穴に小さな雪だるまくん、さようなら。
たのしかったねーって新雪の上を気持ちよく下山。
荷物が重いのでバランス感覚をONにして、なによりケガをしないことが重要なので、安全一番で慎重に歩きます。
「帰りは2時間で下山できるかなー」ってマサ。いつも流れていく時間のなかで過ごしていることが多いけれど、重荷を背負って歩く2時間はけして逃げることのできない、自分で歩いていかないとたどり着けないゴール。自分に真正面に向き合う時間。
「はぁーだいぶきたよね」荷物をおろしてほっーと一息。
北八ヶ岳の森ってなんともロマンチック。
無事に下山。荷物がないって軽いっ♪当たり前なんだけど、解放感高いわー!3日間、いやーよく遊びました。サイコーのスノーキャンプになりました。
北八のスノーキャンプは2011年春休みに開催予定だった福島南会津伊南の雪中ギャザリングが中止になったことから始まりました。今年で8回目、初回参加の子どもたちはすでに大学生。スタッフも入れ替わりながら、昨年のスタッフりさとシュンタもそれぞれの道に向かい、若手はジュニアから参加しいる中高生が共同装備をバッチリ背負ってくれました。頼もしい!
初参加の子どもたちもよーくがんばりましたー! テント設営も撤収も遊びも、みんな本当に楽しんでやっていて、いやー本当にすごいことです。ブログでは寒さや重さが伝わりませんが、どうか想像して頂き、ご覧頂けたらと思います。
FOS春休みコース2019,
前半の山中湖ベースの粉雪に包まれ穏やかな森のせかいと山小屋暮らしコース
後半の北八の大自然の厳しさに挑んで遊んでいくコースと開催しました。
今年は暖冬で雪の少ないシーズンとなりましたが、コース中に雪が降り天からのギフト。美しい雪の世界に包まれて自由に遊ぶ心地よさ、初めての友達と出会い、また再会し、暮らしを楽しく創っていくことは、なんと豊かで楽しいことでしょう。どんな環境であっても、主体として生きていく。その醍醐味をどちらのコースでも体感することができたことでしょう。
新しい春、自然をいっぱい感じて、身体も心も健やかにいきましょう。
すべての出会いに心から感謝いたします。
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