1. HOME
  2. コース
  3. FAMILY
  4. 北欧サーミの研究発表と小さなお茶会 by Chisato Todaka

北欧サーミの研究発表と小さなお茶会 by Chisato Todaka

北欧サーミのまなざしから大地に生きることを問う

戸高千慧(ちーちゃん)の学士論文研究発表会、
葉山の海で開催します。

登山家戸高雅史、戸高優美の元に生まれ、野外学校FOSで育ってきた私、千慧は、
FOSに関わりながら、常に「自然に生きる」とはどういうことなのか学術的に探求してきました。

山に行くこと、川で泳ぐこと、スキーをすること、それは日常生活の一部の行いで、自然と触れ合うツールとしての活動だと認識してきました。

スポーツではなく、野外学校FOSのような自然体験の場、自分の生い立ち、
アイデンティティをこの社会の中で、
どのように言語化したら良いのかを常に模索し続けてきました。

小学校1年生の時の不登校経験から、
学校以外にも自分の学びを追求できる場は広がっていることを両親に教えてもらい、
日本中の自然に生きる人に育ててもらいました。

高校生の時には、日本の学校教育に疑問が生まれて、
日本を飛び出してスウェーデンに1年間留学しました。

その際に、スウェーデンは「自然享受法」という誰もが
自然を謳歌する権利があることを憲法で保障していることを知りました。

さらに自然体験について制度や学術面から社会的意義を研究するために
慶應義塾大学総合政策学部に入学しました。

コミュニケーション学やランドスケープデザインを学び、
3年次にはスイスのベルン大学へ留学して、
両親がかつて通っていたアウトドア天国のアルプスではどのように自然体験が営まれているのかを研究しました。

帰国後、4年間の大学生活、自分の23年間の生い立ちの集大成として選んだ研究テーマとして、
北欧諸国に生きてきた【先住民族サーミの生き方】に出合いました。

今まで私がFOSで育ち、行なってきた自然体験はスポーツとして自然環境を利用して、
技術を極めるような関わり方でも、景色をみるために観光に行くのでもなく、
「自然に暮らしに行く」という言い方が一番しっくりする気がしています。
そこで、北極圏内で狩猟採取や漁労、トナカイと共に大地を遊牧しながら大地に生きる人たちに、
なんだか自分のアイデンティティに通じるところがあるのではないかと興味が生まれました。

論文では、スウェーデンのサーミの作家リネーア・アクセルソン(Linnea Axelsson) が書いた
叙事詩『エードナン(Ædnan)』について、エコセントリック
(自然界のすべての存在に固有の価値を認め、文学や歴史を人間と非人間の関係という
「自然的」かつ「社会的」な側面から分析する方法)を用いて、
(トナカイ・川・大地)の視点から叙事詩に登場人物のサーミと大地の関係性が描かれているのかを分析したのが今回の論文です。

大学の研究が如何なるものか、FOSで生まれ育った千慧がどのような研究を選択し、
結論を見出したのか、興味がある方がいらしたら、ぜひご参加ください!

スウェーデンのカヌエルブッレ(Kanelbullar)通称:シナモンロール をご用意します。

スウェーデン式のおやつのじかんFIKAを皆さんで楽しみながら
研究発表、議論ができたら、嬉しいです。

基本情報 ♬

日程

【満員になりました】第一回 11月3日(月祝日) 葉山堀内
第二回  11月15日(土)  葉山港事務所2F

*1回目と2回目は内容は一緒です。3日は満員になりました。15日のみ募集しております。

場所

第一回 葉山堀内 (会場はエントリーの方にお伝えします)
第二回 葉山港事務所 2F 研修室
https://www.hayama-port.jp/access/

スピーカー

戸高千慧Chisato Todaka

時間

3日 第一回 16:00-19:00
15日 第二回 10:00-13:00

参加費

大人 3.000 円(シナモンロールとお茶付き)
学生1.000円
子ども500円
当日現金にてお持ちください。

定員

10人程

COMING

今後開催予定のコース | FAMILY