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【リレートーク】私の魂のままに生きること

はじめまして、大城千春です。

そしてお久しぶりです、レーズンです。

 

第1回FOSクリスマス山行の参加者であり、その後、時々、学校の登山研修などのサポートスタッフとして参加。一昨年は、FOS×雑穀のコースで、雑穀料理を担当させていただきました。

ただいま、海に囲まれた南の島・沖縄本島に暮らしながら、旅する雑穀のたねまき人として活動しております。

 

ここ数年、FOSの素敵な方々に再会する機会をいただき、

FOSは私の原点だな〜」なんて思っていたら、リレートークのバトンを渡され、

このような運びになりました。リクエストは、「FOSとの出会いから今に至るまで!」まさに、これは私の人生の振り返り!!!

年数を数えてみたら、人生の半分以上、FOSが関わってくれているのです。

これは一冊の本になるかも!でも、それくらい、FOSは私の生き方そのものに影響を与えてくれました。いや、今でも与え続けてくれています。

そんな感謝の気持ちを込めて、今の想いをちょっとだけ綴ってみました。

(本気で綴ると、本になるので〜笑)

 

 FOSに出会って25年(なはず!?)あの頃は大学生だった私。

山をはじめたばかりの山女(当時、山ガールという言葉はなかった!笑)の私は、とある野外教育団体のイベントで、ヒマラヤ登山をしていたマサに出会うのですが。。。

 友人「今日、ヒマラヤの8000m級の山々を登っている、すごい登山家が来るのだよ!」私「へえ〜。(実はあまり興味を示していない)」なぜ、あまり興味を示していないかと言うと、その当時、登山家というと、髭もじゃで、熊みたいで、小綺麗ではないおじさんのイメージ。(すみません><)だから、そんな登山家がやって来るのだと思っていました。しかし!!!そこに登場したのは、まったくイメージとは違う、爽やかで、穏やかで、好青年なマサ。「え〜、この方がヒマラヤの山々を登る登山家なの?」と嬉しくって、すぐに挨拶にいきました。(図々しいですよね)

そして、マサは、自分の登山経験を誇示することもなく、ただ私のつたない登山体験の話しに耳を傾けてくれて。。。あっと言う間に、マサの魅力に引き込まれていきました。

 そして、

マサ「雪山の世界も本当に素晴らしいのだよ。でも、厳しい雪山の世界に入るには、技術も知識も道具も必要だから、いまは、山岳会のメンバーかガイド登山でしか雪山の世界を知ることができない。ただ、それはお金も高額なので、なかなか若い人が入れる世界ではない。僕は、もっと感性が豊かな若い人たちにも雪山を体験してほしいと思っている。もっと、感性のままに、自由にね。今年の冬には、雪山のコースを開講しようと思っているので、よかったら参加してね」。

私「はい!もちろんです!!!」

 それが、マサとの、FOSとの出会いでした。

 

FOS Feel Our Soul

「私の魂(スピリット)を感じること」

 その当時、私が所属していた野外教育団体は、

「はい!と返事をして、ニコッと笑って、走れ!」がモットーの体育会系の精神バリバリの団体でした。まさにFOSとは真逆をいく環境。中学時代から運動部で育ってきた私は、感じたり、考えたりする間も挟まずに言われたら即行動!という環境が当たり前でした。

なので、正直、「FOS〜私の魂を感じること〜」の意味がよくわかりませんでしたが、第1回のFOSクリスマス山行以降、FOSが大好きになり、足繁くFOSのコースに通い、マサやFOSの仲間と雪山の世界に入りました。もちろん、マサの作り出すFOSの世界、真っ白な美しい雪山や氷瀑の世界、素敵な仲間たちと過ごす時間が素晴らしかったからではありますが、なにより、「私がわたしのままでいい!」を実感できる場所がFOSにありました。

 「がんばりなさい!」で生きてきた私。

がんばらないと受け入れてもらえないと思っていたのですが、FOSでは、がんばってもがんばらなくても、そのままを受け入れてくれる仲間がいた。そんな環境がとても心地よくて、私がわたしのままでいれる場所を求めて、FOSに通っていたように思います。

 

FOS Feel Our Soul

「私の魂のままに生きること」

 大学4年生の就職活動。アウトドアの仲間たちは野外教育団体の研修所に入っていき、当然、私もその道を進むつもりでいました。秋、八ヶ岳の山を歩いていた時、突然、「私は私の道を進む。研修所には入らない!」とお告げのように言葉が湧いてきました。そのことを団体の師匠に伝えると、「何を言っているのだ!鉄は熱いうちに打てと言うだろう。俺が打ってやるから研修所に入れ」と言って頂きましたが、「鉄は自分で打ちたいな〜」と思い、研修所には入らずに、我が道を進むことを選択しました。

 そして、就職先を決めないまま迎えた大学の卒業式。

学校教育という囲いからの解放の日。その夜に向かった先は、雪の剣岳でした。FOSアドバンスコースへの参加。それが、魂のままに生きる道を選んだ社会人としての第一歩になりました。今でも、剣岳に向かう、その夜に車の中で聞いた音楽、月明かり、これからどうなるのかとドキドキした気持ちを鮮明に覚えています。

 そして、剣岳の登山口にこんな石碑がありました。

「憧れる心に試練あり。試練を越えてその道を歩き続けん」

その昔、マサも剣岳に来た時に、この言葉をノートにメモしたよと聞き、すかさず私もノートにメモ。この言葉とFOS剣岳山行は、その後の私の歩みに、どれだけ道標となってくれたことか。。。どんなに試練があっても、いまこうして豊かな気持ちで生きていけることも、「憧れる心に試練あり!」と思えるから。FOSでの学びが、山に限らず、日常の生活において、どれだけ心の支えになったことかと改めて実感しています。

その時、雪の剣岳でみた夕暮れ(撮影:Masafumi TODAKA)

 

FOS Feel Our Soul

FOSとともに生きること」

 流れ流れて、14年前から南の島、沖縄に暮らしています。沖縄に来てからしばらくは、山ともFOSの活動とも遠ざかる日々がありました。でも、いつも心にFeel Our Soul!私の魂を大事に生きることを実践していました。

もちろんたくさん試練もありました。想い通りに進まないこともありました。そんな時は、あの剣岳での言葉を思い出し、すべては感動につながるためのエッセンスと思えましたし、実際にそうなりました。

 4年前、雑穀のたねまき人として料理のワークショップやケータリングをする活動を始動。私が神奈川で主催した雑穀ワークショップの場にいたFOSの優美が、「レーズンのワークショップは、みんなが安心して自分を表現することができる素敵な場だね!」と言ってくれて、私のワークショップもFOS〜自分の魂を感じる〜場になっているのだなと嬉しい気持ちになりました。いま、「ネイティブスピリットとつながる雑穀料理ワークショップ」というタイトルで活動をしているのですが、ネイティブ=あるがまま、スピリット=私のタネ(魂)とつながる雑穀料理ワークショップで、その心は、まさにFOSなのでした。

 

 

FOSとは、私の生き方そのものになりました。

 野外学校FOS

私がわたしのまま生きていくことを肯定してくれる場所。

わたしをそのまま表現できる安全な空間。

こどもにとっても、大人にとっても、みんなが私になれる場所!

私が私に還れる場所と仲間がいることに、心から感謝しています。

 

いつもこころにFeel Our Soul !

ありがとうございます。

 

レーズンこと大城千春

Feel Our Soul People

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