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【リレートーク】 FOSとの出会い~私の変容を通して~

こんにちは、にぃに(狩生 哲良)です。

いま、その時に見えてなかったことが見えてきました。そこをふまえて「FOSとの出会い」を整理して書いてみます。

 

2016年11月初旬、福岡県宝満山の登山を終えた帰りにマサ(戸高雅史さん)の別府商業高校 最終年度記念講演会に参加した日のことです。

高校生と音楽セッションの最中ステージにいる私の内面で何かが弾けたのです。

その4カ月後、OH-YEA! の〝感じるまま 心のままに〟ではありませんが、私は32年の教師生活にピリオドを打ち早期退職をしました。

 

 

私の変容のきっかけは当時パートナーがプロデュースしていたTsuyoshi(ダニーロ・強さん)との出会いです。

2011年秋、大分県佐伯市の居酒屋でTsuyoshiと2人で語り込み、自分の内面を探求する大切さに気付いたことからそれは始まりました。

いま思えば、ここから私は嵩張る鎧を一枚一枚脱ぎ始めた実感があります。

その後、Kさんをはじめパートナーと関わりのある個性豊かな方々と出会うことになり、自分のとらえ直しが進んでいきました。

 

2012年に全国2つの研究大会で人権教育の実践を

I Messageで報告する機会がありました。

報告書を仕上げるために対象の子ども(当時高校生)にお願いしてセンテンスの内容を丁寧に確認するとともに、その時の気持ちを傾聴するという作業をしました。

その中で子どもの表情が一瞬私の顔に見えた場面がありました。ハッとした私は「この子の課題は私の課題、いや私自身なのだ」と気付かされたのです。

この作業で見えていなかった子どもの姿が明確になることで「問題は自分の中にこそある」と認識できたことは私の大きな変わり目でした。

その後、目の前の事象は「私にとってどんな問題なのか」自分の有り様を問うようになります。

そんな時に、高校の同級生マサ(戸高雅史さん)と出会い、私の転機が訪れました。

 

 

2013年1月、佐伯市にあるSlow café 茶蔵でのトーク&ライブで初めてマサと出会い、翌日からの宇目観音滝のキャンプにも参加しました。

その時印象的だったのは、藤河内渓谷に沿って山を歩いていると、所々で変化する自然の匂いや空気でした。観音滝では凛とした空間を感じながら浄化された気がしました。

また、ゆったりと焚火の炎を見続け〝いま〟を体感するなど、多忙な毎日を過ごして閉塞感を感じていた私にとって、このキャンプは貴重な体験となりました。

私は〝マサと自然の世界〟にすっかりはまり、何かが開いたような感覚を憶えました。

 

2013年6月、くじゅうの沢たびを終え、そのまま黒岩山へ登ったある日のことです。

頂上でマサが小さなジャンべを叩いていっしょに歌っているときに、大きな岩や空も喜んでいるような感覚を味わいました。

更に、そのテンションは麓の休憩所にいるときにピークとなり、私とマサの机を叩いてのリズムはやがて参加者全員に波及していきました。

延々と続く〝透き通る青の下で〟〝OH-YEA! 〟は圧巻で、エネルギーが空に突き抜けていくようでした。生きている実感とよろこびを強く感じた体験となりました。

 

 

その後、FOSの子どもたちを含め多くの方々とキャンプ等で出会い、一期一会の素敵な場を共有していきます。

これらの体験から〝人と自然の共振〟すなわち、いま、この瞬間の〝いのちのバイブレーション〟が私のキーワードになりました。

 

しかし、「自然体験で得た感動を学校の子どもたちにも還元したい」という思いが強くなる一方で、職場ではトーンダウンしてため息の出る毎日が続きました。現実に戻ったときのパワーレスの反動が出たのでした。

そのことから一喜一憂するのではなく、常にニュートラルな感覚を生活の中でもち続けようと意識し始めました。

 

コンクリートの建物で子ども達と集団生活している私にとって、自然というステージで感じるバイブレーションは穏やかで心地よいものです。

いままで忘れていた何かを思い出したり、何かに気付かされたり、エネルギーが湧き上がります。

例えば、山や花を見ると心が和みます。それらはよく見せようとアピールすることなく、すっとそこにあるだけです。存在そのものに魅力を感じ、愛しい感覚に包まれます。

 

人も自然の一部です。空を飛ぶ鳥のように野に咲く花のように、自由に素っと自然体で生きたい。そのために内面を磨いていこう。そう思うようになりました。

さらに、豊かな自然に入り調和することで、何かを祓ってくれているように感じます。現に、私の嵩張った鎧を脱ぐ回数は加速し、からだがすっと軽くなるのです。

 

私の居場所は「もう中学校じゃないんだ」と日増しにその思いが強くなっていきました。

マサと高校生たちとの音楽セッションでそれが膨張して弾けたのです。リセットしようとポジティブに決めたのです。

私にとってFOSはなくてはならない存在です。 シンプルにFOSに倖せを感じるのです。ありのままでいられるFOSのステージ上に私の立つ位置があります。

FOSに参加する子どもたちを含めたくさんの方々と活動を通して倖せを共有したい。〝いのちのバイブレーション〟を感じたい。いまそう思うのです。

 

 

 

 

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