野生動物たちが教えてくれること


NPO法人山梨県獣害対策支援センターの専門職員蔵岡さんをお呼びして開催した野生動物のおはなし会。
講演はトム・ブラウンJr さんがグランドファーザー(Stalking Wolf/ストーキング・ウルフ)と
呼ばれるネイティブ・アメリカンの師から学んだ本を指針にしつつ、
講師の蔵岡さんが長年、野生動物の現場で培ってきた研究者自身の実態からの語りでありました。
北欧の先住民族を研究するちいちゃんがまとめてくれました。
「野生動物が教えてくれること」
講師の蔵岡登志美さんは、
「自然とともに生きてきたはずの私たち人間は、
いつ頃からか自分たちが全てを知り、
コントロールできるもの、
コントロールすべきものと考えてはいないだろうか?
動物たちは、自然に生まれた野生という命と再度繋がる痛快さを
教え導いてくれるのだと感謝している」と
メッセージに綴っています。
講演は、音や匂い、想像力を働かせて集まっている人によって
受け止め方が異なることに気が付き、
「個人のセンス」や「生き方によって備わる波動」を通じて、
それぞれに動物を理解しようとする
実践的な体験知を伝授いただく場になりました。
紹介にあったグランドファザーは
自然の中の波紋について、
次のように述べています。
「自然の中の波紋」
[concentric:静かな森や山の中でも、
動物、鳥、昆虫や、風、雨などによって、
自然の中にはたえず音楽が流れている。
キツネがウサギを襲ったとき、
人間が森の中に入ってきたとき、
風によって葉っぱが落ちてきたときなど、
さまざまな音が生まれ、
音の円が森の中へと広がっていく。
それを波紋と呼ぶ]
里山の減少、過疎高齢化によって、
認識的には自然と人間社会に
距離が開いている一方で、
実際の生活空間の「境界」は
ますます曖昧になっています。
私達現代人が野生動物たちと、
自然と向き合うとき、
人間一人ひとりがユニークな個性を持つように、
動物たちの個性を理解しようとすること、
視野を広げて森に広がる波紋を感じる感性を働かせることで、
社会/自然、人間/動物を超えて、
同じ生命として共鳴しながら生きているのだという、
確かな現実に向き合うことの
大切さに気づかせてもらえた機会でした。
ありがとうございました!
Report by Chisato Todaka
この記事へのコメントはありません。