春休みユース・雪の富士山へ

春休みジュニア&ユースは北八ヶ岳から富士山に直前変更!

福岡から飛行機で参加のユース。
羽田空港から電車を乗り継いで前泊入り。
静かな湖畔の夕暮れに対峙し、ひと時を過ごしました。

夕飯は山中湖の丸一コロッケ&カレー。
メンチカツがサイコーです!

26日朝富士山。この時はまだ双子山兄山は真っ白!

富士山に上がるので、富士山学を学ぶことにしましたー。
富士吉田フジサンミュージアムへ。

地蔵菩薩立像、富士山山頂の観音ケ岳の左近小屋の本尊と伝えられていた仏像。
1303(乾元2年)今から、722年前の小さな菩薩さま。

こちらは285年前の菩薩さま。上に大日如来、下に富士山の女神さま。
雲にのっておられます。人々が山に登り、待っていた観音様の凛とした存在感。
なんともいいなー!

「写真撮るよー! 」というと、「じゃっ! 」とユーモアなセンスが抜群。

東京組と富士吉田浅間神社で合流しまーす。

立派な大杉がどーんと息づいております。

富士山は火山の山。
富士山に年間降る雨の量は22億トン。雨水は富士山の噴火により形成された溶岩やスコリア、火山砂礫などの層を通り、
ありがたい天然水になります。浅間神社の龍水さまに清めていただき、明日からの登山の参拝をしました。

送迎のママたちも一緒に記念撮影。
一年に1回再会できる山友達。みんなすくすく成長しております。

おなかすいたー! とB級グルメで吉田のうどん。肉わかめで600円! 麺は固くて濃い白だし!

富士山双子山に向かってスタート!

いきなりの強風! 風速25mの風、富士下ろしがきたー!
サングラス、帽子2つ、飛んでいきましたー。

荷物が重くて進めないため、先に高校生が先行して、ベース地に荷物を下ろして、空荷で低学年のところまで戻り、
強風で進めない人の荷物を背負って再び登る! 超シビアな自然状況に本気で立ち向かう山登りとなりました。


夕方、暗くなる前にベース作り。
雪が残っていて嬉しい!

雪はアート。
小さな雪のテーブルと椅子。ちょっこんと座って素敵な食卓を囲みます。

雪を溶かして水を作る。
天から富士山に降った雪さん、水になって、わたしの身体を潤してくれる。
わたしは自然のいちぶ。大きな循環のなかに生かされて在る。

テントで一晩。ものすごい嵐でした。激しい雨に一晩で雪が溶けてしまいました。
マサがテントを張り直しています。
山の技術だけではなく、キャンプの高いスキルがあることが山のテント生活には求められます。
面倒くさがらず、もしもに備えてある装備だけで最善を尽くす設営。
原野でキャンプをする醍醐味があります。

朝7時頃、双子山弟山に行ってみよーう。


箱根の山と雲海


風を感じて空中さんぽ。

コルのさんぽ組、わかなの写真。

私たちの生きる世界は瑞々しく、なんて美しんだろう。

ただいまー!
朝ごはん作ろっ。

団体装備のパッキングの会話を紹介しまーす。
「フライパン、重いなー」
「私、持つよー」
「ありがとう!」
「春だし、熊さんにあったら、フライパンでノックアウトできるしね。」
「熊さんも担当ってことで、、」
「ウケるー」
みたいな会話がトントン交わされていくの。
(山でどんなこと、話しているの?)
って思うかもしれませんが、ネタに尽きることがない。
豊かな発想力と対話力、おもしろがる思考と笑顔がぐんぐんと培われていくいきます。

キラキラホットケーキ☆ ここにもハッピー♡

ブランチを食べたら、兄山から雪のラインでそりに行こう!
冬用の登山靴にスパッツをつけます。
冬の装備は手間がかかりますが、安全に直結しているので丁寧に!が鉄則。

Colemanのリック、年間を通してFOSショートツアーの頼もしいアイティム。

昨日ほどではないですが、強風!

弟山より高い!
御殿場の街は雲の中。

富士山上空は雪が舞っています。
風速40mくらいじゃないかなーって。

記念撮影!

この人たちの集中力と本気度の高さ。
息を合わせていく感度の良さ、バッチリ! ピッタリの写真が撮れます。

暴風ランチの後、兄山から宝永山側におります。

すごーい急斜面! 下ったら上るんだよね? そうだよー! 心身をフルに使う実にシンプルな山遊び。

富士山のながーい雪のラインをそりで滑ります。
滑走感とスリル感、サイコー!


双子山のコル、雪解けの小さな湖畔。

ただいまー。雪を溶かしてお茶にしょう

夕陽を眺めに双子山に上がってみよう。
「兄山に鹿の群れがいるよー!」尾根と雪の稜線に鹿たち、わかるかなー!

今度は弟山斜面から鹿の群れが駆けていきます。
野生動物に会えると心が弾む。自然の営みに生きている動物たち。
私たちも野性の仲間。嬉しい気分ルンルン♡

富士山は噴煙のような雲。
ピークは強風なり。



大分に行っていたヒカリちゃんが合流。
一人で山に上がってきた。みんなで迎え入れてわれらの森へ帰ろう。

テーブルが溶けてきたので留守番隊がリペアしてくれましたー。
適材適所で誰かが楽しく働いて、遊びと学びと仕事は同質です。
主体はわたしで、自発で創造! アートな世界が展開されています。

「星を見に行かない?」もう今日は何回目の登山かいっ!
私は4回目ですけど、星見に行きましょう。


美しい星空。

時空と友達のファンタジーな一枚。

おはようございます。
朝、なごり雪が降りました。
オレンジはアライテントとイワタニプリムス社のニーモはキッチン仕様。
FOSの山装備、お世話になっています!

下山ラーメン。鶏団子サイコー!

雪が雨に変わり、撤収はずぶ濡れ。手先足先が冷たくて泣きそう。
けれど、みんな黙々と作業します。言葉少なく行動に集中。かっこいいなーって思う自分と仲間。
みんな惚れちゃうわー。

途中で荷物が落ちると厄介なんで、パッキングは丁寧に真剣です。

アライザックのベルトにZEPPY を装着! 考えたなー!
ワカンもくくりつけてバランスばっちり!

スイス留学中にモンブランのコスミックルートを登ってきたちいちゃん。
頼もしい! トマムのスキーイントラから戻り、即富士山。初日は荷上げ3回、力つけてます。

幼い頃から富士山で遊んで育ってきました。
自然と山は人をありのままに抱きしめて育ててくれる。

自然を愛する大人たちの寄り添いに育ってきた子どもたち。
自然条件が厳しくても、自分で立って歩いていく意思がしっかりと在る。
声をかけあい、笑い合い、その明るいエネルギーで身体性が高まっていく。
身体の芯から生命力が溢れて、潜在的な力がしぜんにひきだされていく。
圧倒的な自然の力にふれ、無になることで生まれた新しいわたし。
みんなびしょ濡れですが、ピカピカです!



霧のなかへ。
幻想的な世界へ吸い込まれていくような不思議な感覚。

幼い頃からFOSに参加。初冬山、よく頑張っている!

スタッフぽぽ、頼もしい!

みんなが待っていてくれるよ。

荷物のバランスを調整します。
しぜんに助け合い、支え合う。思いやってもらえると嬉しいんだ。

下山するごとに雪が少なくなる。

ゴールまでもう少し!

ただいま! 山中湖ベース♪
焼きそば&たこ焼きは不滅メニューなり!
みんなで人狼タイム。夜12時まで真剣勝負しておりました。疲れているけど寝るのが勿体無いって。
この人肌感、心と心でふれあっている安心と幸福感。かけがえない時間です。

最終日、おはよう! 雪! 装備が乾かなーい!
ケド、できることはやろう! みんな解散ギリギリまでテントや装備の片付けをしてくれました。

最後はマサの写真とみんなのふりかえりトーク。
「友達とかに、いつも自然とか同じところに行って飽きないの? 何がそんなにいいの?」と言われるんだけれど、
今回も何回目かの双子山だったけれど、飛ばされる強風や朝、雪が降っていて、起きたら景色が一夜にして変化していたり、
自然って毎回、違っていて常に新鮮で飽きることってない。それより、すごいなーって思うことがいっぱいあって、
やっぱり楽しいし、きてよかったなーって思う。」
「学校や社会にいるとすごく気を使っていて疲れてしまう。
自然に入ると、人とつきあって話をしなきゃとか会話滑らないようにしなきゃ見たいな焦る気持ちが必要なくて、
自分は自然が居場所の方が過ごしやすいとすごく感じる。今回、自分の居場所を見つけることができて、
都会に戻っても、自分が自分でいられる居場所にいくことを大切にしょうと思う」
「初めての雪山でわからないことや知らないことばっかりだったけれど、
自分が意外ににイケるなーって思った。みんなと過ごすことやテントで寝てみることや、
強風の凄さとか、全部が楽しかった」
「山がすごかった。人狼が楽しかった」
「参加する前に体調を崩していて、ここに来るまでに色々調整してきたけれど、
なんとか山に登れたし、自分が好きな写真を思うままに撮ることができて、益々写真が楽しくなった。
長い距離、そりを滑ったスピード感とか、体験したことのないスリル感がたまらなくよかった。
自分が体調がすぐれなかった分、みんなに助けてもらい、ありがとうございました。
次はちゃんと体調管理してきます!」
「富士山には何回も来ているけど、富士山のものすごい変化していく山の自然にふれることができた。
初日の飛ばされる強風はすごかったし、雨も雪も雲の動きや風の働きやそういう自然の力にふれて、
自然はすごいなーと本当に感じた。ご来光をみようと5時に起きて、曇りだけれど山に上がっていったら、
雲海がすごくて、雲が下から上に上がってくる様がすごく綺麗だった。
ご来光じゃなくても、自然の魅力はあるんだなって知ることができた。」
「入山時、荷揚げで一人で先行した時、あまりの強風で、(これ、みんなムリだよ)って思うくらい厳しかったから、
みんなが必死になって上がってくる姿を見た時、みんなすごいでしょ!って心から感動した。すごいよ、みんな!
双子山を登っている時に山の向かいの遥か斜面に鹿の群れがいて、自然の営みに則して生きる動物たちと、
自分達ももう一つの違うグループって感じで、とっても嬉しくなった。」
「大分を朝、経って、富士山にきて、ただいまーってあんまり違和感ないなー。
双子山のピークで星を眺めて、富士山を眺めて、御殿場の街の明かりを眺めて、
サクサクとどこまでも歩き続けられそうな気持ち良さがたまらなくよかった。
みんなを野宿に誘いながら、寒いのは自分で、眠れなくて、爆睡しているみんなを起こし、雨が降る前にとテントに戻りました。
いこっ!って思ったら、すぐに山に登れるってサイコー!」
「森で野宿してたら、鹿がめちゃくちゃ近くまでくるのが足音で感じて、「チッチッチッ」と口音で警戒音を出すと、鹿たちの足跡がピッタっと止まるんだよね。でも、また近づいてくるんで、また「チッチッチッ」と警戒音出して、(全く眠れないじゃないかよっと、おい! 来んなよ)と、思ったんだけど、よく考えたら、この森は鹿たちの住処だったんじゃないのかと思い、2日間勝手に侵入して、テントとか張っちゃって失礼しました。お世話になりましたーって感じかな」
「山の迫力や山の自然の変化をぜんぶ体感するような3日間。入山時はそりを取りに帰ったから、一人で登ってきたけど、
荷物が重くて、全然前に進めなくて、みんなよくいったなーと思いながら、全く進めずにいたら、ちいちゃんが助けに来てくれて、
空荷になったら歩くことができた。向かい風で喉がカラカラになっちゃったよね。富士山に湧いていく雲や雲海や、
夕暮れの美しい景色や全てが富士山の世界観だった。気が向いたら山に上る行動力ってこれまでの体験があるからで、
自然とFOSの場をひらき続けていく価値や可能性を改めて感じた。今回は富士山だったなーと!心からいいコースだったなーと思う」
「FOSは自然の摂理に身を置くこと。
そこで一人ひとりが感じたことが宝物だよ。」
春休みコース2025、
富士山に抱かれて、
かけがえのない体験になりました。
ありがとうございました。
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