自然に、富士山につながる
昨年からスタートしているK大学の富士山野外実習。
今年は森のキャンプ2泊からスタート。
朝5時頃から起床して山中湖の幻想的な朝景色を眺めている学生さんがいたり、
学生の自発がしぜんに生まれていきました。
夜の焚き火の準備。
森の落ち枝を集めて、細枝・中枝・太枝と分けています。
焚き火が楽しみ!
雨の日も火の温度さえ一定に保ち、火が育つ環境を整えてあげれば、火は自ら燃えていく。
これは焚き火だけではなく、教育、全てに当てはまることじゃないかとスタッフ辻駒の語りに共感する学生たち。
2日目は沢へ。
源流の水の清らかさにふれる。
沢を下り、沢を上り、また谷から尾根に上がり帰ってきました。
水の生まれる場所、人知れず混沌と水を地上へと恵んでくれる流れを辿る旅。
夜の山中湖は富士山の灯りと月の明かりが湖に写り神秘的。
それぞれに湖に佇んで、景色を味わい、焚き火に戻る子もいるし、このまま景色に対面する子もいて、
固有の時間で自然と対峙する時が許されている雰囲気がとっても良かった。
富士吉田世界遺産センターへ。
富士山学の学習。展示の人形たち豊かな表情に感動!
富士講が盛んな江戸時代は多くの巡礼者が富士山に訪れました。
私たちも御師の家・菊谷坊さん、富士吉田浅間神社に詣りました。
富士山学のフィールドーワーカーである加藤さんに先達をお願いしました。
加藤さんのナチュラルトークと、聞き手の感性に優しさを吹き込むようなお話に、
想像力が膨らんでいきます。昔むかしのお話を今ここに感じさせる共感性を引き出していくチカラ。
教員を目指す学生さんの心に加藤さんの探究心のタネが撒かれていたらいいなーと!
4泊目は富士山富士吉田口佐藤小屋に1泊。
5合目駐車場についた途端に雨。佐藤小屋までずぶ濡れ。雨具が必需品であることを痛感!
夕方は雨が上がり雲海なり!
朝3時半起床、4時出発でご来光を眺めに6合目へ。
三日月は山中湖。神奈川県・東京の一帯は雲海。
美しい朝焼け。
富士山ピークも真っ赤に染まっています。
地球温暖化により、富士山の気温も上がり続け、この夏は富士山標高2600mでも連日、28度を超え。
森林限界は5合目から8合目へと変わってきたと、佐藤小屋のおかみさんが学生たちに話してくれました。
太陽が上がり雲と光の世界が広がっています。
なんて美しいんだろう。
5日間、自然につながり、富士山に出会い、友達と共に生活する体験。
もう一度、素直なわたしに還る旅。
雨上がりの朝、3合目まで歩いて下山します。
富士山の豊かな森は秋の気配。
きのこが顔を出しています。
幼木のなかに、きのこみーつけた!
5日間、自然のなかで親睦を深めた仲間たち。
下山してしまうのが寂しいような雰囲気です。
最後の活動はソロ。
森のなかで好きな場所を見つけて、ひとりになり5日間の実習をふりかえりました。
ソロを終え、輪になって一人ひとり、自分の気持ちを伝え、分かち合いと共感が生まれていきました。
富士山実習につながったすべての出会いに感謝。
ありがとうございました。
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