収穫祭! 祝福の風が吹くなかで


6月田植えから5ヶ月、
猛暑の夏を乗り越えて、柳瀬の稲刈り&収穫祭!
いつもの鳥居にごあいさつ。

朝は霧が立ち込めて幻想的な柳瀬。

稲刈りを終えた田んぼ前でテント泊。
FOSはnomad(遊牧民)、自然を味わい、大地に眠り、自然と共に生きる民。

矢野先生ちの石垣。
歴史を感じる味わいのある景観が息づいています。

柳瀬の神社の女神さまの樹。幹に植物を纏い、自由に踊っているようで縄文を感じる生命とアートの樹。

縄文の女神さまの隣には大杉さん。こちらは直立不動! どっしりと立つ姿見、鎮守の樹。

山から清水が湧いています。
なんて豊かなことでしょう。
冷たくてとっても美味しいお水です。

鷹鳥屋神社にお詣りへ。
その昔、柳瀬から尾根を登り鷹鳥屋神社へ祈りの道があったそう。
古道から歩いてきた時にくぐる鳥居ですが、現在は御神木の隣にそっと立っています。

鷹鳥屋山の御神木。
大地と天とをつなぐ大杉さん。

伝説によると、昔、越中立山にいた矢野氏が紀州熊野に移った際、筑紫(九州)へ行けとの神告を受けて、1275年(建治元)、
府内で大友氏に支えた。そこで今度は豊後の南を守れとの命をもらって宇目にきた時、権現の使いとおぼしき2羽の白鷹に導かれ、この山に辿り着いたと。境内の少し離れたところに石堀場があり、泊まり込んで彫られた鷹が鎮座している。
丁度、神社のお掃除に来ている地域の氏子(自分の住む土地を守る氏神さまを信仰する人々のこと)の方がいらして、伝説と鳥居などの建築物について、色々教えてくださり、悠久なる時に浪漫を感じる時間になりました。

鷹鳥屋山頂上より。山向こうは宮崎県。
山の民は峠を越えて山里から山里へと行き来していたことでしょう。

現在は東京・横浜・葉山から、飛行機でびゆーんと! 飛んでくる時代になっております。

鷹鳥屋山から藤河内渓谷へ。
寒いけど、どぼーんと沐浴!
冷たいけれど、水から上がるとキリッと爽快!

冷えた身体に湯が効きます!
お湯から上がると湯~とぴあのおかあさんから採れたて日本蜂蜜を頂きました。
なんて優しい甘さでしょう! 感動しました♡

ただいま! みんなでかぼちゃカレーを作りました。
暗がりにはヘッドライトが便利!

大分県産の梨にはカボスをかけると爽やか~!
ぶどうや柿、トマト、身体が喜ぶって大事♡

山のパン屋むぎふくのぶどうパン。
焚き火に負けないタフなパン! 焚き火で炙ると小麦粉の香ばしさとサクサク感!
焚き火を囲み対話も弾む1日目。明日の稲刈りにそなえて、おやすみなさーい⭐️

おはようございます!
よしこおかあさんの釜戸、薪を燃してお湯がグラグラ湧いております。

一晩、水につけた小豆、餅米と栗もさっくり混ぜて釜戸でお赤飯を炊きます。
今年はよしこおかあさんのお手伝いに親戚のみなさまが集い、矢野家の台所はおかあさんの娘さんやお嫁さんと頼もしい!
こうして郷土料理は人から人へと受け継がれていくんですね。

日帰り参加のみなさん合流!
はーい稲刈りスタートしまーす。


心配していた雨にも降られず、サクサクっと稲を刈っていきます。
思考を止めて、ひたすらサクッと稲を刈る! なんて気持ちいいんだろう!


稲を束ねていきます。
「こうしてやるんじゃ」「なるほどー! 」
「なかなか筋がいい」「わー嬉しい! 」
多世代交流の場でもあります。
それぞれの人が自分の智慧や力を差し出し合いながら、自然文化は伝承されていきます。


週間予報では雨続き、半分手刈りして、後は機械でお願いしまーす!
農ある暮らしをこだわりすぎず善き体験の場に!
矢野先生の言葉に「力みすぎず、ぼちぼちでいいんでぇ。」
人生の先輩から教えてもらう境地があります。

田んぼのお楽しみ!よしこおかあさんのごはんですよー!
しいたけ・たけのこ・にんじん・さといも、、。畑やお山の恵です。
いただきまーす♡

柳瀬米のおにぎり。ピカピカです!

炭火で秋刀魚を焼いてくれました!
秋の収穫祭。矢野先生の親族の皆さまと共に、ご縁ある人々が柳瀬に集い、田んぼを通して交流が生まれてくるって、
素晴らしい!

「みんなで幸せになろうでぇということで、みんなで稲を植えましょう。」
6月の田植えの際、矢野先生が話してくれた言葉です。
矢野先生宅の神棚は仏式と神道が並んで祀られています。矢野先生曰く、
「こうした山奥は大昔から自然信仰、土着の神々を信仰し、
人々はどんなものにも神様が宿ると手を合わせて祈ってきた。(アニミズム思想)
江戸時代から仏教が各地に伝えられて葬式が仏式になっても、人々は太陽に手を合わせ、水の神に祈る。
それだけ山奥の暮らしは厳しかったということでしょう。」
神と仏が共存する神仏習合の祈り。
(みんなで幸せになろうでぇ)矢野先生のこの言葉が深く心に残っています。
さりげなく語ってくれたことだけど、ここに柳瀬に惹かれる本質があるなーと感じます。
神道も仏教も対立するものとせずに、共存させながら独自の進行形態を築いてきた日本の宗教文化と柳瀬が重なります。
柳瀬に集う人、それぞれに想いや感じることは違うと思いますが、気づきのシェアができる機会を
設けたら、きっと楽しいね!

田んぼを始めて4年目、こうしてご縁あり、集まる方々との豊かな世界が生まれていることに心から感謝!
4年前は高校生だった人は大学生、社会人になっています。
山里の自然文化圏での自己体験が自らの人生を豊かに創造する糧になりますように!

最後に記念撮影! 2025年、田んぼの活動を無事に終えることができました。
来年は5年目になります。開催しまーす♡
柳瀬という新しい故郷へ。
集う日を楽しみにしています。
すべての出会いと生命に感謝。
ありがとうございました。

最後に柳瀬の大銀杏。天然記念物に指定され樹齢300年と推定されていますが、
700年は下らないとも明記されています。江戸時代には大銀杏の横に死蔵堂が作られていたとのこと。
大銀杏の前で浮かんでくる言葉があって、(生きとし生けるものが幸せでありますように)慈しみの経です。
矢野先生が幼い頃は、大銀杏の下で会食と祈りの日があったそうです。
遥昔、江戸時代に田んぼや畑を耕して生きていた人々が祈った姿を大銀杏が見守っていると想うと、
歴史も人も今に息づいています。感慨深いなーとつくつぐと思ふ。

稲刈り終了後、藤河内渓谷へ。
清らかな沢で身を清める。
いと、美しきかな。
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