低学年ジュニアコース・レポート
新宿から御殿場線ローカル2両手動扉の電車にて駿河小山駅に到着!
FOS山中湖ベースについたら、即遊びスタート。
マイクを握ってお囃子音頭の愉快な歌を歌っております。
その向こうでクラッシックなビアノの音。
固有の時間にスッーと入れちゃうってすごいよねー。
テーブルを囲んでおりますが、ビリヤードです。
子どもたち、ビリヤードのかっこよさと魅力にすっかりハマってしまいましたー。
クライミングボードに登ったり、シンブルルールのリアルな昭和なゲームが楽しい!
ごはんを食べて、裏山に登りに行きました。
野いちご摘みが楽しくて、子どもたち夢中で探していました。
「ぼくさ、山に登ったの初めてだよ。けっこう、キツいなー」
山道の急な登り、身体の使い方や足の置き方を工夫しながら登って行きます。
ススキの穂がキラキラ輝いています。
植物たちは一足早く秋に向かっていますね。
富士山と山中湖を望む頂上に着きました。
静岡側から雲がモクモクと湧いてきます。
「わーすごーい景色だー」みんな感動しています。
「僕たち、向こうから走ってくるから写真撮ってよー」
気持ちよさそうに駆けていくいくふたり。
風を受けて走る。ただそれだけで気持ちいい。
フジアザミの葉っぱはトゲがあり、肌に触れるととっても痛い。アザミは日本に60種以上がありますが、
フジアザミの特徴は花と葉が大きいこと。秋には紫色の大きな花を咲かせることでしょう。
ススキの草ベットにどーかん! ふかふかではないけれど、ふんわりと草に支えられて気持ちいいよー。
落としちゃったゼリーにアリさんが集まってきました。
観察してみよう!
わーバッタがとまったよー。
小さな生きものさんと友達。
よーし下山するよー。
スタッフだんが道のないススキに消えて行きましたー。
子ども 「えー! 道ないじゃん! どこに行けばいいのー」
だん「こっちこっち! 」
子ども「こっちってどっちー」
だん「声の方に向かっておいで」
子ども「えーやだー! もう、どこー?」
姿は見えず、ススキの上で声と声が交わされています。
「えー熊か! 」「だんが木の上でみんなを待っています。」
「だん、すごーい!」
しなやかに歩く少女。草の道、なんだか楽しいかもしれない、、。
新しい感覚が少しづつ開いて行きます。
登山道に出ましたー。
それそれに興味のあるものを発見しながらゆっくり下山します。
夕飯はカレーライス。
野菜を切ったり、炒めたり、おいしいカレーができるかなー!
子どもカレーとキマカレー。なんて美味しいんだろう!
野いちごジャム&アイスクリーム。
つぶつぶ感がサイコー!
みんなでごろ寝です。
すぐに寝ちゃう子やなかなか眠れない子もいます。
「なんかさー、一日がずごく長く感じたー」「ほんとー」
横になりながら、しぜんなふりかえりトークがいいわー。
2日目、おはようございます。
沢にいこう!
西丹沢の源流部に入ります。
まずは森歩きからスタート。
尾根から町を見下ろすことができます。
森遊びを楽しみながらゆっくり歩きます。
心のままに、気ままに、友達と話しながら森の時間にひらかれていきます。
枝先を持ちあい、つながる感覚。いいねー!
「わー、なんかキレイなんだけど。僕、こういう景色、初めてみた」
まるで一枚の絵の中にいるような、、。谷内こうたさんの絵本の世界みたい。
シンプルな景色に、僕ひとり。景色のいちぶになっていく。
沢につたいよー!
だんに浄水器の使い方を教えてもらったよ。
ちょっと力とコツがいるんだけど、自分で浄水したお水ってサイコーに美味しい!
沢の水は冷たくて清らかなんだよ。
滝に打たれてスッキリ!
浄水したお水を沸かしてラーメンを作るぞっー!
子どもたちはウィンナー焼きに夢中。
ラーメンより白ごはん派にお米を炊いています。
ラーメン&白ごはん、できましたー。
ひと時の森と沢との時空に感謝。
下山しまーす。
落枝を探して杖にしています。
ちょっと支えがあるだけで、歩くリズムが楽になるんだよね。
(歩くのキツっ!)って状況に対して、自分で試行錯誤しながらクリアしていく過程に楽しさや達成感が生まれていくんだよね。
沢に行くときはずっーと下って行きましたが、帰りはずっーと上りになります。
林道をお話ししながら歩きます。スタッフと何を話しているのかなー?いい時間です。
道脇の草たち。自然の可憐な美しさに心がときめきます。
夜9時には全員バッタンQと就寝。
朝5時に早起きさんたちが目覚めて起きてくる!
朝ごはんはお味噌汁とパン、白ごはん、きゅうりやサラダが人気。
3日目、山中湖畔でキャンプにきました。
ベースから歩いてきたんだよー!
テントを3つ張って、ハンモックで森の時間で生活します。
クラフトが始まりました。
陽だまりの美しさに包まれてトランプ大会。
子どもの楽して嬉しい声が森にシャウトっ!
「ねえ、湖で泳ぎたいっ! 泳ぎに行こうよー!!!」
子どもたちから声が上がりました。
「よーし、行くかー」と森から一歩、出ると別世界。暑いっ!
湖の水はやわらかな温かさ。
昨日の沢の冷たさと全く違うんだなー。
子どもは身体の感覚で自然を感じて学んでいきます。
シャワーを終えた子と待っている時間に見つけた木。
旧筑波大学学校寮だったこともあり、立派な古木が残されています。
自然の息づかいを感じられる大木、「妖精が住んでいるかもよー」子どもとお話ししながらファンタジーが生まれてきます。
スタッフが一人で抱えていたボート。
「ボク、持つよー」と頼もしい助っ人で活躍中!
「ありがとうっ」
「わー雲がキレーイ。ママ、空が好きなんだよー。きっとママも見たらキレーイって言うよー」
心がときめいた時に、伝えたいなーとしぜんに浮かんでくる人がいる。雲は愛でもあるんだなーと!
西に太陽がゆっくりと沈んでいきます。
みんなの遊んだ湖、静かな夕暮れ。
今日はありがとうございました。湖にごあいさつして森にもどりましょう。
ヘッドライトをつけてクラフトの続きです。
子どもたち、夢中!
「焼きそばができたよー。」「わーうまいっ!」おいしいって笑顔は嬉しいね。
スタッフとずっーと焼そば作りをしてくれた子もとっても嬉しそう。
FOSの自由参加型活動はどこかに自分の活躍できる場があって、それは自分自身で表現してくことで生まれていく。
クラフト、完成したようです。
同じ長さに枝を測って、ノコギリで切り、椅子?テーブル?ができました。
自分達のクラフトに満足した様子です。大人の介入なしに、子どもだけで創造した作品。
遊びとアートは自発から始まる。森の一角に突然の制作物、かっこいいわー!
持って帰れないけれど、心の中で思い出の作品になったかな。
テントで眠った子、スタッフと野宿の子。
最後の一夜はそれぞれ自分の好きな場所で眠りました。
夜、冷たい空気が空から降りてきて森を包みます。涼して一晩、寝袋にくるまり、深い睡眠になりました。
朝陽が森に差し込んでいます。
おはよう。
朝陽と森と子ども
こちらはまだボッーとする組。
なんとなく浮かんでくる言葉をやりとりしながら、会話をしています。
自然が子どもを育ててくれる時間だなーと思ふ。
早朝、湖に散歩チーム。
帰りはびしょびしょになって戻ってきましたー。
「俺さ、石投げ17回できたよー! 」にっこにこの大満足の笑顔です。
子どもが自信をつけるところは大人が提案している活動の枠の外にあったりするんだよね。
だから生活と活動の余白がいっぱいあることが実はとっても大切で、子ども自身が主体であることなんだと思います。
森に残った子たちは自分達で焚き火をつけてみることに、、。
細い枝を集めて、着火剤を少々、火が燃えてきたら太めの薪をくべて火を育てます。
火が安定したらウィンナーとマシュマロを焼いて食べました。「めちゃくちゃうまいっ!」
朝も作品の完成を愛でる子どもたち。
裸足の妖精が映っております。
「裸足が気持ちいいー」と土と草の上をふんわりと歩いています。
自然は汚いところではなく、心地よく気持ちのいいところへ自然認識が変わっているってステキ♪
朝はパンケーキ、水だけで作っています。
「へー、水だけで作っているのに美味しいじゃん」
常識を外して、作り方ひとつでも防災意識の体験になります。
スタッフは撤収に入ります。
フライを外そうと思ったら、ペグじゃなくて木! なんか可愛いんですけどー。
1泊の森の時間に感謝して、どうせなら歩いてベースに戻ろうよー! と裏山の小道に子どもを下ろしました。
みんな最初は「えー! 歩きたくなーい! 」と言っておりましたが、森に入ると早速森遊び!
身体感覚を研ぎ澄ませてツタにぶら下がって、天然のブランコ遊び。楽しいねー!
ススキの小道をルンルンとみんなで肩を組んで歩いています。
楽しかった4日間。そろそろコースも終わりに近づいています。
コースの前日に地震が発生し、自然の猛威が高まる中の開催したジュニアコース。
子どもたちは毎日、元気に友達と関わり、自然体験を心から楽しむ4日間を過ごすことができました。
毎晩、身体モードがゼロになり、睡眠で充足して、朝起きる!
健全な身体スイッチでの生活。
完全なデジタルデトックスであり、
心と感性のスイッチをONにして身体で遊ぶ楽しさに、
大きな達成感や充実感を味わうことができたのではないでしょうか。
コース前々日に関東では大きな地震があり、不安がありましたが、
子どもたちは毎日、新しい気分で目覚め、
今日という真白なページに友達との楽しい遊びを創造的に過ごせたことは、
何よりの喜びであったことでしょう。
いま、この瞬間に生まれるワンダー。
FOSが大切にしている自然と人と共に創っていくせかい。
4日間、撮った写真の中で、子ども一人ひとりが自然に出会い、
友達と共に過ごした豊かな時空をふりかえることができました。
子どもたちにとり、
夏休みの最高の思い出になっていたらいいなー!
私たちスタッフにとっても素敵な夏の一ページになりました。
4日間の山、沢、森に感謝を捧げます。
ありがとうございました。
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