報告レポート
Report

今回はキャンプ最終日が夜中から激しい雨となりました。
ソロテントでの一晩を過ごした子どもたち。
朝、目が覚めた子からColemanタープに集まり、
タープの下で「おはよう」「眠れた?」「全然眠れなかった」「雨の音がすごかったよね」など、
呟きトークで和みつつ、焚き火に集い、とってもいい雰囲気でした。
言葉を交わさなくても、その場に居場所がある心地よさ。
一晩のソロで過ごした心細さを共有している不思議な一体感が生まれていました。

これまで、キャンプのまとめとして、子どもたちには、キャンプで体験した出来事を一枚の画用紙に自由に表現するマインドクロッキーという時間をとってきましたが、1日目からの様子で、思い切って、マインドクロッキーをやめて、1人づつ、キャンプの感想を言葉にして伝え合う時間にしてみました。 子どもの感想の前に、キャンプの様子をまとめてみます。

1日目は晴れ。
山中湖から明神山へ登り、ススキの広大な景色の遥かに富士山を望ながら、ドキドキの大冒険ハイキング。
山の頂上から山中湖までの長距離を歩き切り、夕暮れの美しい富士山に対面することができました。
どの子も雄大な景色に包まれている静けさを感じて、自然と自分や友達という存在の確かさを心で穏やかに受容している安らぎが水面のゆらぎに優しく重なっているようでした。

キャンプの中心には焚き火があり、森から薪を拾い集めて、いつでも自分で好きなように火を燃やすことができる環境は楽しいですよね!
食事作りは手伝ってくれる子が集まり、井戸端会議をしながら、キャンプしているみんなのご飯を作るって大変に働きがいのある仕事です。
焚き火で遊んでいる子もご飯作りをしている子も遊びも仕事も全て自発から始まっている。
創造的で実に楽しいキャンプ! =幸せにイキイキと生きる実体験になったことでしょう。

では、ふりかえりはこれくらいにして、子どもたちの感想をご覧ください。

子どもたちの感想

保護者からの声

スタッフからの一言

みんなの表情がどんどんと変化していくのがカメラ越しに伝わってくる。 どうしょうかなーとドキドキ緊張しているなーと感じね。 26時間後、みんないい顔しているよ! 僕もとっても楽しかった。 明神山は風の谷のナウシカ、黄金のススキでとっても美しかったね!
byマジュ

みんなと初めて会ったとは思えない親しみがあったよ。 一人一人と話して、名前を呼んで話せて楽しかった! この時間を楽しもうという気持ちがみんなにあって、とってもよかった。
By みなみ

明神山で位置確認のためにススキを1本づつ上に掲げて下山している姿が、 すごく面白かったよね。遊びがすべて、自然発生的で楽しかった。 楽しいねー! おもしろいねーという気持ちは、素直な感性になるからいいよね! みんな楽しかったよー。ありがとう♡
by ヒカリ

短い時間でしたが深かったぁー。ススキの位置確認、あれは面白かった! 湖畔でまったりしたり、富士山の景色を見たり、すごくよかったね。 1人づつ、色々感じることがあったんじゃないかと思います。 楽しむチカラ! 僕も色々勉強になりました。
Byぽぽ

この2日間には、もしも何か起きた時に、どう命をつないでいけばいいのか、という経験が幾つもあったと思います。災害時に雨が降ったら、タープで雨を凌ぐことができるし、寒かったら薪を集めて火を焚いて暖まればいい。心細かったら隣にいる人に声をかけて友達になると楽しい気持ちになるよね。今回は夜から雨が激しく降って状況的には厳しいキャンプでした。道のない道を歩いた山登り、ソロテントの一晩を過ごしたことや、一人一人、そして、こんなに楽しいキャンプをみんなで創ったこと。どうぞ自信を持ってくださいね!
By ゆうみ

Dance with Nature in Fuji 2023を終えて

秋の富士山麓の自然を舞台に開催されたDance with nature in Fuji。この活動はColeman CSR『未来を担う子どもたちへ』の一環として2023年10月14日~15日の一泊二日で実施させていただきました。(主催:野外学校FOS 協力:Coleman)

10月14日、東京、神奈川、千葉、埼玉、群馬、山梨、静岡の各地から17名の子どもたちが富士山麓、レイクロッジヤマナカの森に集まりました。

今回は、夜半から低気圧が関東南岸を発達して通り過ぎる影響で大雨の予報となっています。 雨も風も、変化する自然そのもの。そして私たちも細胞レベルでみれば、常に変化(更新)し続けている存在であり、その有り様自体を“いのち”と呼べるでしょうか。

いのちと自然が共振した瞬間、dance(ハーモニー)が生まれます。 そのとき、私たちはひとつの大きなつながりのなかにある。

今回は風雨の中でもみんなで安心して過ごせるよう、森の広場の中心にColemanマスターシリーズのタープを組み合わせ、しっかりとしたベースを創りました。 キャンプは、いま、ここから始まる新たな暮らしとも言えます。フリータイムを経て子どもたちが馴染んできたところで、枯れ木や大きな枝の下、水が溜まりそうなところを避けて、それぞれに好きな場所にソロテントを設営。二日間を過ごす我が家の完成です!

午後からは、すすきの明神山ハイクや夕暮れの山中湖畔でのひととき。ベースに戻ってからは思い思いに薪集め、焚火、音楽セッション、夕食作りetc。 いつの間にか、ずっと昔からつながっている仲間たちの場のようになってゆきました。

雨が激しくなりだした夜10時、リスさんたちのように森のなかのそれぞれの巣(テント)へ。 子どもたちや保護者の方の感想にもあるように、雨の音に自然のすごさを感じたり、不思議なほどにぐっすりと休めたり・・・。

一晩降り続いた雨は、朝方さらに激しくなり、お昼前にようやく青空が姿を見せ始めました。

大きく自然が変化するなかで過ごした2Days Camp。その一コマ一コマが、自然とひとのふれあいが、子どもたちのなかに深く刻まれたように観じます。やさしさや温かさがいっぱい、満ちていました。 この体験が、子どもたちの生きる一瞬一瞬を照らす光となってくれたらと願います。

「未来を担う子どもたちへ」の一環としてDance with natureを支えていただきましたColeman様、会場や駅までの送迎と合わせて共にこの場を創っていただきました保護者のみなさまと子どもたち、レイクロッジヤマナカ様はじめ富士山麓の自然とお世話になったすべてのみなさまに心より感謝申し上げます。ありがとうございました。

2023年11月23日
野外学校FOS
代表 戸高 雅史

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