第1回冒険トレックを終えて

冒険キャンプから冒険トレックへ。
より自然性の高いフィールドで本格的な冒険の扉を開いた冒険トレック。
野宿に必要な装備をすべて担いで野営地へ向い、12名の子どもたちと1泊2日間、 かけがえのないときを過ごすことができました。

2日間のレポートをスライドショーで作成いたしました。
子どもたちの生き生きとした笑顔を、どうぞゆっくりとご覧ください。

※上記画像をクリックしても動画が始まらない場合は、下記よりYoutubeのサイトにてご覧ください。
http://youtu.be/JQea33JJafk

スタッフからのメッセージ

西丹沢の源流部、山の領域に歩む。
それは外なる自然と私たちの内なる自然がやさしく時にはダナミックに融合していく体験。
言葉を交わすことなく、ただ、ただ、燃える炎の前に座り、刻々と流れていく時と共に在る。
それは自然に抱かれる大いなる受容感であり、
なにもしなくても、いまここにいることがすべてと、無意識にも感じられる経験。

定員は最大にして最少12名。
冒険トレックを楽しみに集ってくれた子どもたち。
はじめてビバークに寒さ対策やご準備、保護者のみなさまも色々と考えを巡らしたことと思います。
保護者のみなさまと直接、お電話することで、紙面ではなかなか伝えられないイメージをお伝えし、お母さまが野宿をワクワク楽しみにしてくださるようで、そうした相乗効果が冒険トレックをまず開き、支えていると感じています。
あの焚き火は、きっとみんなの記憶のなかで燃え続けていくことでしょう。

一期一会の冒険トレック第一話はこれで終演です。
野宿を共にした子どもたち、保護者のみなさま、そして、
ご協力頂きましたコールマン ジャパン(株)さま、ありがとうございました。

自然のすべての働きに感謝します。

野外学校FOS とだか ゆうみ

きらきら光る沢の水音
新緑の隙間から差し込む木漏れ日
響き渡る鳥のさえずり
大きなものに包まれて、守られて
子どもたちの内側から
きらきらしたエネルギーが溢れ出していました

決められたこと、
しなくちゃいけないこと、
やってはいけないこと。
社会を生きるために、学ばなくてはいけないことがたくさんあります。
だけれど、
「そのままの自分ではダメなんだ」
という自己否定の気持ちも、芽生えやすいのかもしれません。

『そのままで、この世に存在していいんだ。』

今回子どもたちが出会った自然は、彼らにそう語りかけていた気がします。
だから、とってもすてきな表情をたくさん見せてくれました。
彼らの心の中で、その声が響き続けることを願いながら、写真を撮りました。

カメラマン 星加 武史

保護者のみなさまからの感想(抜粋にて失礼します)

とっても楽しかったと言っています。
自然に育てられるものであることをしみじみに感じ、
私たちもいままで縁のなかったアウトドアをやってみたくなりました。
1泊だけでしたが、密度の濃い内容でした。

帰宅後は疲れてすぐに眠ってしまいましたが、日に日に、現地の様子をよく話してくれます。
都会では日頃、経験できないことを、目を輝かせて、自満気に話しています。

すべてを出し切った様子で2日間ほど腑抜けになっていましたが、それほど楽しかったのでしょう。
大変だったことは、みんなで火を炊き続けたことや流れた橋をかけたことだそうです。
この2日間の体験は何事にも変えがたい宝物になることでしょう。

駅に迎えに行ったときはとても疲れていて少し心配でしたが、それもそのはず、とっても自由で、普段ではありえないペースで時間をすごしていたようです。
仲間ができ、一緒に新しいことにチャレンジし、特別な時間を共有したことは、彼を成長させてくれたようです。
疲れながらも、なにかすごい達成感があり、焚き火の煙の息子がたくましく見えました。

子ども自身、あまりの充実した2日間に、帰宅後も涙しておりました。
「楽しすぎて帰ってきたくなかった」という理由だそうです。他のお友達と仲良くできるかな等、親の心配をよそに心から楽しめる体験ができた様子です。トレックから帰宅した日、なぜか、涙を流し、ホームシックだったのか?友達ができなく孤独だったのか?とかマイナスな考えを持っていたのですが、話を聞くと、「冒険トレックが終わってしまって悲しい」と、そんな心からの涙を流していました。その姿を見てこちらも涙。私にとっても一番心に残る、素晴らしい日になりました。

開催概要(HOME)へ戻る >>